神奈川県開成町の”前副町長解任事件”は未解決。

神奈川県開成町の府川裕一町長の頭の中は3選を勝ち取ることで頭の中がいっぱいで障害物を取り除くことに全精力を集中しているように見えます。

政治ですので権謀術数はつきものできれいごとを言うつもりはありません。しかし、それにしても大局を見失い過ぎで仁義に欠けます。

あえて事件と言わせてもらいますが前副町長の小澤均さんを解任した事件はまだ終わっていません。なぜ解任に至ったのかを経緯が全く説明されていません。

信頼関係を失ったのが解任の理由だとされます。ではなぜ信頼関係を失ったのかが問題となります。町長と副町長のどちらに問題があったのでしょうか。

府川町長は町長として得た情報を副町長に説明せず副町長の不信を買ってしまったことを認めています。小澤さんに明確に謝罪しています。

情報の共有をしなかったことから町長と副町長間の溝が深まってしまったことについて全ての責任は自分にあると府川町長は詫びています。

府川町長はこのわびた事実を公表していません。解任に至ってしまった経緯について非を認めているのならば議会できちんと説明すべきではないでしょうか。

現状ではまるで小沢さんの方に非があって信頼関係が壊れたような印象を与えています。このままでは小沢さんの名誉が守れません。

小澤さんだって生身の人間です。闇討ちのような形で同級生の府川町長に切って捨てられたことに対する怒りは当然のごとくあります。

あからさまに怒りをぶちまけることを潔しとせず我慢しているのに違いありません。府川町長が小澤さんの心中を察し名誉回復が必要です。

府川町長側に非があって両者の信頼関係が崩れたという事実が先に存在して、その上で町長選挙をめぐる対応をめぐって疑念が生じたのです。

府川町長は小澤町長が出馬準備を進めている山神裕さんを支援していると決めつけ解任をひそかに準備をして年度末ぎりぎりの段階で権力を行使したのです。

府川町長は小澤さんの行動を背信行為だと断定しました。小澤さんが根拠を明確に示せと反論したところそれは言えないということで議論は平行線でした。

こうした二人のやり取りは全く公表されません。府川町長は解任は済んだ話として後任の副町長人事を認めてもらうために走っています。

副町長人事の前に前副町長の解任をめぐる府川町長の権力行使は正当であったのか議論が必要です。気に入らないから切ったで済む話ではありません。

今のような状況が続いてしまえば小澤さんだって黙っていないでしょう。訴訟沙汰になる可能性も否定できません。府川町長は深刻に受け止めるべきです。

府川町長は勘違いしてます。権力を行使する場合は権力を行使するに足る正当な理由があって初めて権力を行使することができるのです。

府川町長の目を曇らせ町長としての本来の在り方を見失わせているのは町長の座を失えば生活基盤がなくなるという恐怖心だと思います。

しかし、府川町長の個人の生活のために町長職があるのではありません。恐怖心を振り払い町長としての本来の在り方、振る舞いを考える責務があります。