続々・菅政権とデザイン力の欠如
総務省幹部がNTTからも高額接待されたことを認め総務省スキャンダルは泥沼化してきました。
ウソをついていた高官は厳罰ですし武田総務大臣もひと月分の給料返上では済まなくなりました。
しかし、局面が厳しくなればなるほど菅総理のチャンスです。原点に回帰せよとのメッセージだと思うからです。
菅総理の表情は冴えません。暗さに覆われ人相は険しくなっています。明朗さのかけらもありません。
一国のリーダーには明るさが必要です。暗闇のような表情の人についていこうと思う人はいません。
明るさの欠如の理由がどこにあるかと言えば、それは菅総理の欲望に根本原因があると思います。
本人は計りに計って実力で総理の座を射止めたと思っているかもしれませんがそれは買いかぶり過ぎです。
安倍前総理の病気の再発が引き金となって地位が転がり込んできた僥倖だと謙虚に見るべきです。
菅総理が僥倖で得た総理の座であるのならば失うものはないと開き直れば局面は転換し逆の歯車が回り出します。
実力で射止めたと勘違いするからその座を守ろうとする欲望にがんじがらめにされてしまいます。
守ろうとすればするほど大局を捉える感性はさび付き判断は間違えを繰り返すばかりとなります。
菅総理は、今まさにそうした状況に陥りあえいでいると見えてなりません。欲望を捨て原点に戻ればよいのです。
大局観を取り戻し、自らを正しく位置付けて何を為すべきか自ずと見え、デザイン力が蘇ります。
官房長官として霞が関を震え上がらせてきた、たたき上げのド迫力も復活し政策推進力も出るはずです。
失うものはないと開き直れれば新型コロナ対応も切れ味が出てきます。二兎を追うことはしません。
経済回復へのこだわりからGoToキャンペンーンと感染防止対策を並行させて走らせた失敗を認められるはずです。
迷いは消え、感染防止こそが最強の経済回復策と確信を持って堂々と主張できるようになるはずです。
成果を出そうとドタバタとワクチン接種対策を進める愚を犯すことが無くなり落ち着きを取り戻します。
東京オリパラ対応も一新するはずです。感染防止が基本となりますから、たとえ中止となっても怖くありません。
オリパラ中止に伴う汚れ役は一切合切引き受けると内外に躊躇なく示せることでしょう。
小池都知事は絶対に取れないスタンスです。さすがたたき上げの菅総理と評価され求心力は回復します。
総理の座に長居は無用という姿勢も明確にして地位に連綿としていないこともはっきりさせるべきです。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬あり。レイムダックにはならず、ポスト菅を見据えキングメーカーになれます。
菅総理は裏の政治家です。僥倖で表舞台に立っただけですので本来の姿に戻れば良いだけです。
政権の評価は期間ではありません。何を為したかです。たたき上げでしかできないことをすべきです。
オリパラ中止の泥を敢然と一身に被り新型コロナの勢いを止めれば高い評価が待ってます。