長野県松本市に大注目!

国会での新型コロナ論議の際にしばしば長野県松本市の対応が成功事例として紹介されます。

行政と国公立病院、私立病院間で問題意識を共有し重症度に応じて役割分担をして受け入れ態勢を整えました。

松本市を中心とする松本医療圏の取り組みは、松本モデルと呼ばれまでになってます。

病院側の努力だけでなく行政の強い働きかけが当然ありました。メディアの報道が裏付けています。

臥雲(がうん)松本市長は昨年4月の緊急事態宣言後、市立病院で率先してコロナ患者を受け入れると宣言しました。

他の病院も病床確保を約束し役割分担が進みました。臥雲市長が覚悟を示したことで事態は動きました。

臥雲市長は昨年3月に市長に初当選したばかりだったのにかかわらず強烈な指導力を発揮したのです。

臥雲市長は元NHK政治部の敏腕記者です。私がNHKを退職したのと入れ替えの時期に政治部に来ました。

いっしょに仕事はしたことはありませんが切れ味鋭い仕事ぶりは風のたよりで聞いてました。

もうひとつ共通項があります。臥雲市長は、野中広務さんから目をかけられ薫陶を受けていました。

野中さんの口から臥雲さんの話を何度も聞いたことがあります。将来の成長を楽しみにしていました。

臥雲市長は2016年の市長選挙に挑戦し敗れました。この体験が大きいのではないかと推測します。

4年間松本市内をへ巡って市民と語り合い市の課題を熟知していたのではないでしょうか。

就任直後に緊急事態宣言が発せられても自信を持って行動できたのだと思えてなりません。

松本市はブログで紹介した「スーパーシティ」構想へ応募することを表明してます。

市長就任半年後の9月に意思表示をしています。驚異的なスピード感あふれる対応だと驚嘆します。

口だけではなく着実に果敢に準備を進めています。年明け早々から市民説明会を行ってます。

わが地域の小田原市では4月に市民説明会と言われてますので自治体間競争で水をあけられてます。

松本市は既に59もの企業や大学と「スーパーシティ」構想をめぐって連携協力の合意を取り付けています。

官民共同で一体感を持って対応する体制が着々と進んでいるのです。この点でも小田原市は出遅れてます。

松本市の姿勢を見ると国の施策にぶら下がるのではなく市としての自主性を持ってます。

国から提案募集があったので応募するという受け身ではなく市の将来像を明確に描いて臨んでます。

「スーパーシティ」構想の指定をめぐっては自治体間で激烈な競争が展開されてます。

ネットでちょっと検索すれば全国各地の名だたる都市が我こそはと手を挙げています。

全国の行政トップが、閉塞感漂うまちづくりを打破する突破口としてデジタル革命を捉えている証です。

小田原市も名乗りを上げる以上は、独自性を発揮して指定をとことん目指さないとみっともないです。

小田原市の守屋市長も臥雲松本市長と同じ一期目です。負けてはいられないのではないでしょうか。

 

 

 

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