続・たたき上げ外交成るか
自民党、今月の千葉県知事選挙をはじめ地方選挙や来月の衆参の補欠選挙で苦戦必至です。
衆議院選挙が10月までは確実にあります。菅総理では衆院選危うしとの声が強まりそうです。
総理下ろしの動きにつながる恐れがあります。菅総理は瀬戸際に追い詰められつつあります。
苦境の菅総理に救世主が現れました。バイデン大統領です。日米首脳会談で信頼関係を築ければ息をつげます。
菅総理も日米首脳会談の成否は政権の命運を決するとの認識を持って準備していると思いたいです。
しかし覚悟のほどは顔には表れていません。昨日の国会審議の様子を見ると表情は冴えません。
新型コロナに総務省スキャンダル、野党の勢いの方が目立ってました。受けて立つ気概が感じられません。
このまま総理の座から転落となれば天上にいる師匠の梶山静六元官房長官に顔向けできません。
日米首脳会談がカギを握ってます。中国問題だけが焦点ではありません。隠された重大問題があります。
菅総理にとって内政をコントロールする上で日米首脳会談での立ち振る舞いは極めて重要です。
日本における親中派の頭目は言わずと知れた二階幹事長です。菅政権の生みの親と言われてます。
菅総理誕生にいち早く動いた二階幹事長は、菅総理にとって守護神だったことは間違いありません。
総理に就いた後は必ずしも菅総理にとって後ろ盾という存在ではなくなってきています。
二階幹事長は党の運営を自ら握ることで今後もキングメーカーの座を狙っていると思います。
小泉元総理や安倍前総理のように総理の権力が強くなり過ぎては困るのです。存在感が薄れるからです。
そうした二階幹事長の思惑を一気に吹き飛ばす決定打が日米同盟の強化という大義名分です。
中国の台頭を嫌悪している国民世論が背景にあり、日米同盟の強化に反対する主張は声高にできません。
親中派の二階幹事長も表向き日米同盟の強化には反対できません。親中派としての動きを縛られてます。
菅総理としては外圧を使い二階幹事長が党内政局を牛耳ることに歯止めをかけるチャンス到来です。
二階幹事長を制御できる実力を示せれば菅総理の神通力が復活する可能性が出ます。
二階幹事長の影響力に枠をはめることは日部首脳会談の隠された目的と位置付けるべきです。
虚々実々の駆け引きが避けられないのが政治の世界の現実です。菅総理は開き直って踊り切るべきです。
冷静に見れば僥倖で総理の座を射止めたのですから守りではなく攻めに徹して欲しいものです。
官僚の台本を読んで予定調和スタイルの総理を演じていては、菅総理の反転攻勢は難しくなります。
たたき上げらしく、ぎこちなくとも凄味が欲しいです。崖っぷちに立たされている認識があればできるはずです。
官僚の作文を捨て自分の言葉で日本と日本人の誇りを守るためアメリカに来たと宣言して欲しいです。
幕末に咸臨丸でアメリカに乗り込んだ勝海舟らサムライの気概を思い起こして欲しいと願います。