立民支持率低迷の謎

菅政権は順風満帆ではありません。NHKの最新調査は多少持ち直したとはいえ支持率は40%です。

新型コロナ対応を評価する国民と不満を持つ国民は、ともにほぼ半数で、評価は割れてます。

総務省幹部や山田真貴子内閣広報官の接待問題に対しては大方が厳しい視線を注ぐ結果となってます。

野党第一党の立憲民主党としては攻め手はあり過ぎるぐらいで野党のための国会と言っても良いほどです。

ところが華々しく菅総理をはじめ政府を攻め立てていても政党支持率には全く直結しません。

3月の調査での立民党の支持率は4.5%です。2月が6.8%、1月が6.6%ですので2ポイント以上落としてます。

自民党は1月37.8%、2月35.1%、3月35.6%ですのでほぼ横ばいと見て良いと思います。

政府は攻められても自民党支持率には影響なく攻めている側の立民が支持率を下げてます。

立民党にとって由々しき事態です。政権交代を目指すどころではありません。本格的分析が不可欠です。

独自に世論調査を実施して原因を分析すべきだと思えてなりません。なぜ国民のハートをつかめないかです。

感覚的には支持率が伸びない理由を感じるところがあるのですがデータに基づいた分析が欲しいです。

昨日の参議院予算委員会で民主党副代表の蓮舫さんが質問している最後の場面を見ました。

同性婚を認めないのは違憲だとする判決が札幌地裁で出たことを受けて政府も動くべきだと促す質問でした。

菅総理が全国各地で同種の裁判が行われているので行方を見守ると答弁すると蓮舫さんは突然話を変えました。

台湾の新型コロナ対応の成功の原因は政府は国民を信用し国民は政府を信用していることだと述べました。

日本はそうなっていないから新型コロナを制御できないと言いたげでした。舌足らずの言い方でした。

台湾でデジタル政策を一手に担い、新型コロナ対応に大きな成果を上げているオードリータン氏の発言の引用です。

オードリータン氏はご承知のようにトランスジェンダーであることを公表しています。

蓮舫さんは多様性を重視する政策をとることに積極的になって欲しいと言いたかったのでしょう。

しかし門切り型で最後の最後に言い放って質問を終えるやり方に嫌悪感を感じました。

蓮舫さんの振る舞いに象徴されるように立民は攻めるだけで言い放しの体質が拭い難いです。

野党としては存在意義はあるのでしょうが政権を委ねようという気分にはなかなかなれません。

そうでなくても立憲民主党には旧民主党の影がまとわりついてます。民主党政権の混乱を国民は忘れてません。

立民党政権になれば、当時の混乱を再び招いてしまうのではないかとの不信感があると思います。

立民党は政治体質を見つめ直し転換を図る必要があるのではないでしょうか。そうしない限り政権は遠いと思います。

そのためにはまず調査が必要です。菅政権が苦境なのに立民支持へとつながらない理由を本格的に探るべきです。