孫と一緒に通う哲学の道
私の朝を紹介します。日によって異なりますが5時台に起床し事務所のある母屋に移ります。
お湯を沸かしてお茶を入れ水と一緒に仏壇に供えてご先祖様に朝のご挨拶をします。
パソコンに向かい7時ごろにブログを発信します。間もなく「じいじ行ってきます」の声が聞こえます。
同じ敷地内の別棟に住む3人の孫のお兄ちゃんが小学校に行く時間です。1年生です。見送りに出ます。
軽い朝食をとります。欠かさないのはココアです。ポリフェノールが身体に良いとのことで飲んでます。
8時半ごろに2番目のボクを幼稚園に送ります。一番下の1歳7か月のボクも一緒に抱っこで行きます。
普通の子より小さめですがそれでも8キロ以上体重があります。抱っこはちょっとした筋トレです。
幼稚園までは行きは15分、帰りは10分かかりません。行きが長いのは2番目のボクがふらふらするからです。
昨年4月に幼稚園の年少さんに通い始める予定でした。ところがコロナの緊急事態宣言です。
出鼻をくじかれたのがいけなかったのか、幼稚園が再開されてから行くのをぐずるようになりました。
彼は知恵者であれこれ行かない理由をこじつけます。突然とんでもなく早い時間に私のところに来ます。
「じいじ幼稚園に行こう」と言います。私は「こんなに早くに行っても門が開いてないよ」と答えます。
すると彼は「今行かないと幼稚園に行く気がなくなっちゃうかもしれないよ。それでもいいの」と反論します。
通い出して数か月はこの調子でした。現在はようやく素直に通園してくれるようになりました。
自然が大好きでつくしをとったり草花をとったり忙しいです。カエルなどの生き物も平気です。
歩きながら質問攻めにあいます。「じいじボクは強いの」とききますから「強いよ」と返事します。
「なぜ?」と聞かれます。まるでチコちゃんです。「君は筋肉もりもりだから」と答えます。
がっちりした体格です。「筋肉もりもりだとなぜ強いの」とさらに質問が続きます。
「筋肉もりもりだと弱い人を助けることができるからだよ」と解説します。まだ納得しません。
「弱い人を助けるのが強い人ならば泥棒は助けるの」と思わぬ方向に話が展開します。
「お金を返してくれなければ泥棒を助けたくないな」と詳しい解説までついてきます。
「泥棒だって助けてあげればよい人になるかもしれないよ」と聖人君子みたいな答えを返します。
「弱い人を助けることが強くなるんだね」とようやく納得の様子で私はやれやれと思います。
そうこうしているうちに幼稚園が見えてきます。担任の先生にバトンタッチでき一安心です。
一番下のボクは抱っこされながら私とお兄ちゃんのやり取りを理解はしていなくとも聞いています。
一番下のボクが幼稚園に通い出すようになるとどんな質問が飛び出してくるのかと今から身構えてしまいます。
子供との対話はバカにできません。ズバリと本質を突いてくるからです。人生哲学をめぐる対話の時間です。