開成町議会との意見交換会
新型コロナの緊急事態宣言が解除された翌日の22日、開成町でユニークな意見交換会がありました。
足柄の歴史再発見クラブと開成町議会との間で郷土史研究とまちづくりについて話し合いました。
足柄の歴史再発見クラブは地域の災害の歴史を見つめ直し防災まちづくりをお手伝いすることを目指してます。
開成町議会は議会改革の一環として様々な民間グループと意見交換することを目標に掲げてます。
クラブの小林秀樹会長から町議会と話し合いの場を持ちこれまでの活動を理解してもらおうと提案がありました。
ところが新型コロナという強敵が出現し会は延び延びになりました。ようやく実現できました。
意見交換は、密を避けるため議場ではなく大会議室となり窓も解放されマスク着用でした。
議会から吉田敏郎議長、前田せつよ副議長ら12人の全議員、クラブからは小林会長、関口康弘副会長ら9人でした。
小林会長と関口副会長より『富士山と酒匂川』『新編 富士山と酒匂川』刊行について説明がありました。
素人が少しずつ勉強を積みみんなで冊子をまとめたと話しました。ワンチームになってと表現してました。
小学校などに出向き出前授業を展開することで成果発表の場としていると報告しました。
小林会長から出前授業での子供たちの反応は、すばらしく逆提案もあったと紹介されました。
関口副会長からは開成町のかやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷の歴史的価値の重要性が強調されました。
瀬戸家の古文書が神奈川県立公文書館に保存されていることを述べ古文書保存の大切さを訴えました。
歴史的文書の保存は日本の行政の弱点で散逸しがちです。地方自治体も関心を持って欲しいとの要望でした。
議員になる前にクラブの活動に協力した体験のある議員から今日の説明で活動の内容が分かったとの意見がありました。
直接やり取りすることでより詳しく活動内容が伝わり理解を深めてもらえることがわかります。
足柄の歴史再発見クラブは多彩な顔触れがちょっとした自慢です。ソプラノ歌手の橋本京子さんもそのひとりです。
橋本さんが誰もが知っている唱歌「ふるさと」を披露しました。美しい高音が会議室に響きました。
事前の打ち合わせはなかったと思います。恐らく橋本さんの機転で歌が披露されたのでしょう。
最後に私にも意見表明の機会がありました。これまでのクラブ活動を参考にふたつ提案をさせていただきました。
ひとつは議会としての子供たちとの意見交換です。大人とは違う瑞々しい意見が聞けます。
もうひとつは議会独自に政策提案をしていく時代なので調査力を上げる必要があるのではないかということです。
どこの議会にも図書室が設置されてます。この場をもっと活用することを検討したらどうでしょうか。
ネットに詳しい人材を図書室の調査員として確保できれば議会独自の政策立案に役立つと思います。
足柄の歴史再発見クラブの貴重な意見発表の場となりました。開成町議会に感謝です。