富士山噴火の溶岩流で足柄平野北部が壊滅!

富士山噴火をめぐり衝撃の発表がありました。開成町を始め足柄平野北部に溶岩流が押し寄せるというのです。

これまで江戸時代の1707年に起きた宝永噴火に注目が集まってきました。火山砂、火山灰、それと洪水被害です。

溶岩は富士山の近接地帯の課題であってひと山超えた足柄地域とは無縁だと思っていました。

先週富士山火山防災対策協議会が溶岩流が県境を越えて酒匂川へと流れ込み足柄平野北部に押し寄せると発表しました。

桂川沿いにも流れ出し相模原市内の旧津久井郡区域にも一部到達するとの予測になっています。

溶岩は堤防を越え開成町は完全に埋まる想定となってます。万一の時は、町を捨て逃げろということでしょうか。

神奈川県では小田原市、南足柄市、山北町、松田町、大井町、開成町、相模原市が警戒地域に追加指定となりました。

平安時代の噴火規模の想定が最新研究によって従来の計算量より拡大されたことによるとされてます。

大きな想定変更が机上の計算だけで発表されてしまっては住民の不安だけを煽ることになります。

開成町議の武井正広さんより開成駅周辺の清掃ボランティア再開の知らせがあり土曜日の朝参加しました。

武井さんに溶岩流の件を聞いてみました。事前に情報提供は一切なかったということです。

これまた驚きました。議員が知らないとなると府川町長は情報を得ていたのか俄然疑問が生じました。

これだけの衝撃の新想定です。本来ならば県当局は町長には詳しく説明して当然です。

町長は住民への不安を配慮して少なくとも議員や自治会長や防災関係者には伝えるのが常識です。

私も町長時代、神縄・国府津ー松田断層が動く地震想定の発表に直面したことがあります。

県より事前連絡があったので町議会と自治会関係者に連絡し冷静に対応しましょうと確認しました。

溶岩流は全くの想定外ですので発表前に少なくとも関係者には説明を済ませて置きおくべきです。

町議が知らないということは一体どういうことなのでしょうか。県よりの事前説明が不十分ということでしょうか。

もしそうであるのならば府川町長は断固として黒岩知事に抗議しなければなりません。

いきなり地域全体が壊滅の恐れがありますと言われてもどういう根拠に基づいているか納得が必要です。

平安時代の地層からこれまで想定をはるかに超えた溶岩流の痕跡が見つかっているのでしょうか。

それとも単にコンピューター上のシミレーションによる計算の結果としての想定なのでしょうか。

このあたりをはっきりさせ前提を正確に把握する必要があります。最悪の想定に備えましょうだけでは乱暴です。

武井町議も憤まんやるかたない様子でした。それだけ真剣にまちづくりを考えているからだと思います。

被害想定に当たった専門家や県の担当者を招き住民説明会を実施して地域住民の理解を深めることが不可欠です。

住民の理解なしに避難計画が策定できる訳がありません。たとえできても机上の空論です。