菅総理の最後の選択肢

新年度スタート。あ然とする事件が年度末に起きました。厚労省の職員23人が深夜の飲み会です。

田村大臣が給与2か月返上で飲み会を主催した課長は更迭と報じられてます。甘すぎます。

田村大臣は新型コロナ対策の最前線に立ち厚生労働行政に精通している政治家として知られてます。

政治家の真骨頂は出処進退です。政策に強くても部下がこのような不始末を犯しては言い訳できません。

給与の返上ではなくまず最初に首を差し出すことが政治家らしい行動です。菅総理に辞表提出です。

田村大臣がいないと新型コロナ対策に支障をきたすと猛然と引き留め工作が始まるでしょう。

それでも頑として辞職の道を選択してこそ大物政治家への道のりを歩むことになると思います。

自民党内で厚生労働省ににらみを利かせるポストに就いて党側から行政を動かせばよいのです。

不祥事をしでかせば大臣の首が飛ぶぐらいの緊張感を持たせないとたるみ切った霞が関がしゃんとしません。

菅総理が主導してこうした人事を断行できれば総理自身の求心力も上がるはずです。

しかし菅総理の発言を聞いていると田村大臣に対応を任せ自らに責任が及ぶのを避けているように見えます。

敢然と責任を取る人が誰一人いない政治ほど見苦しいものはありません。傷口をなめ合う醜態となるからです。

衰退する一方の日本国の今日を招いた元凶をまざまざと見せつけられているようで気持ち悪いです。

ご意見番はいないのでしょうか。かつての野中広務さんのような…。もっと激しく怒声が飛び交ってしかるべきです。

野党に任せても旧民主党政権の二の舞になりそうだという諦め感が菅政権を支えているようで悲しいです。

暗たんたる気持ちに陥っているのは私だけではないでしょうがどうすることもできないもどかしさが募ります。

ここは日本国を代表する立場にある菅総理が原点回帰して踏ん張るしかほか選択肢はありません。

何度もブログで書いていますが原点回帰とは僥倖で得た総理大臣の立場にしがみつかないということです。

新型コロナの収束を第一義に考えて政策を総動員する方針を再確認するのがまず最初です。

GoToの再開など二兎を追う余裕はありません。新型コロナ対策関連に可能な財源を注ぎ込むべきです。

バイデン大統領との間で日米同盟重視の立場から対中国政策を展開することを確認することは成果です。

ぶれることは許されません。揺らぎは中国共産党の思うつぼです。微動だにしないことが日本を救います。

新型コロナ抑制への集中宣言をして日米同盟重視を確認できれば菅総理は使命を果たしたことになります。

ここまでくれば迷いは消えます。菅総理として進むべき道は自ずと鮮明に見えてくると思います。

東京オリパラを中止せざるを得なくなっても原点回帰した菅総理ならば真正面から受け止めることができるでしょう。

逆に長期政権に色気を見せるような姿勢で政権運営するとその先には地獄が待ち受けているでしょう。

 

 

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