デジタル化の道遠し

人は誰しも得手不得手があります。私は事務手続きが大の苦手でいつも四苦八苦します。

年度末ぎりぎりの31日土地の関係でいちばん嫌な事務手続きにぶちあたり気の重い一日を過ごしました。

地元の信用金庫の小田原にある本店に出向きその応接室を借りて書類の書き込みをしました。

おっちょこちょいの私はこの信用金庫の本店ではなく本部だと思い込んでいてそちらの方に出向きました。

入り口の案内の方とやり取りして本店の方ではないですかと助言を受けようやく間違いに気づきました。

いちいち出向かなくてもデジタルで処理ができればめんどくさくないのにとの思いが募りました。

5分程度歩いて本店に方にいき作業を始めましたが例によって書類の書き損じが続きました。

同席していた建設会社の不動産部の方が見るに見かねて代わりに書き込めるところを書きました。

私が確認してサインをするところは自筆で行いました。それでもフリガナを間違えたりします。

司法書士の方が一緒でした。さすがプロでてきぱきとこなしていく姿に尊敬の念を覚えました。

私が実印を押した書類のうちの一枚をもどされて押し直してもらえないかと言われました。

実印の周りの縁の部分の朱肉がにじんでいてしっかりと縁どられていないと法務局にはねられるというのです。

驚いてもう一度力を込めて押し直しOKをもらえました。法務局の厳格さにあ然としました。

ハンコレス社会の実現はまだまだ遠いのだと思いました。河野大臣が当分踏ん張らなくてはなりません。

1時間半ほどかかって本店での作業が全て終わりましたが私の苦難はこれからが本番でした。

振り込みをするために口座を持っている同じ信用金庫の開成町支店に出向いて窓口で手続きしました。

振り込む数字の横に円マークを付けたのですが数字とマークとが離れれていると書き直しさせられました。

不満をもらすと窓口の若い女性は円マークとの間に数字を書き込まれる可能性があるとのことでした。

”こんなことをやっているから日本はダメなんだ”とぶつくさ言いながら書き直しました。

引き出す金額が多額なのでということでチェックが入りました。現金処理は、要請があってのことでした。

その会社の担当者も一緒でしたので彼が振り込め詐欺師で私が騙されてしまった高齢者という場面設定です。

信用金庫の窓口から少し入ったカウンターの前に座らされて警察からの電話に対応するよう求められました。

警察官から根掘り葉掘り聞かれました。丁寧な言い回しでしたが厳しいチェックでした。

自宅の電話番号を聞かれましたので答えました。帰宅すると自宅に警察から確認の電話が入ってました。

振り込め詐欺が多発していますので用心には用心を重ねてという慎重さが溢れてました。

信用金庫での窓口対応で1時間近くかかりました。何とも表現のしようのない感情に襲われました。

別の方法はないのだろうかと…。デジタル化に解決の道筋を求めるしかありません。