”秦野を日本のウィーンに”

昨夕神奈川県秦野市で保守政界の重鎮が新たに政経塾を設立し発会式がありました。

久保寺邦夫さんです。自民党県議を連続9期務め若い後継者に譲り政界を引退しました。

80代半ばです。顔の色つやが良くてお元気なのが一目見てわかります。現役の時と変わりません。

久保寺さんはとにかくこまめでどぶ板選挙を厭いません。人柄も謙虚ですので自ずと地盤は強固となります。

衆議院選挙で幾度となく切り崩そうと回りましたが余りの壁の厚さに回るのが嫌になる程でした。

久保寺さんを中心に神奈川県を代表する土建会社の社長、弁護士事務所の所長、タウンニュース社の創業者。

秦野市議会の重鎮の合わせて5人が秦野を停滞させてはならないともうひと働きしようと集まりました。

塾を立ち上げて現在の高橋市政のお尻をいい意味で叩いて活性化に導きたいということで一致しました。

発会式は秦野市商工会館でした。40人弱の秦野の政界や経済界を代表する方々が集まりました。

来賓代表は高橋市長、商工会議所の副会頭、全国にその名をとどめている秦野JAの組合長。

久保寺さんの友人の南足柄商工会長が登壇しました。久保寺さんの隠然たる政治力を見せていました。

塾の発起人の方から私に開所式で簡単な講演をして欲しいと依頼があった時は驚きました。

私はさんざん自民党に歯向かってきました。憎き野郎に話す場を与えるなんて耳を疑いました。

秦野の活性化についての話しなので自由に語ってもらって結構ということでしたので引き受けました。

保守の懐の深さを感じました。自民党の強じんさはこうした姿勢にあります。秦野の自民党は強固です。

講演は30分ほどで私なりの秦野の活性化に向けての持論を展開させていただきました。

アフターコロナ時代を見据えるとこれまでの日本のまちづくりは転換を余儀なくされます。

極度の財政難によって潤沢に補助金が日本中に行き渡るなんてことは夢のまた夢となります。

これまでとは異なる新たな発想でまちづくりを展開することが首長たちの役目となります。

地域資源を存分に活かして特色をより際立たせることで付加価値を上げることが求められます。

秦野市は丹沢という豊かな自然をかかえています。美しい公園が配置されています。

東名高速道路のインターはありますし第二東名高速道路も間もなく開通です。小田急ロマンスカーも止まります。

文化会館などの公共施設の充実ぶりは群を抜いてます。農業も盛んで一流企業の集積もあります。

こうした地域資源を背景に秦野らしさを世界に発信することでアフターコロナ時代を生き抜く戦略が欲しいです。

世界的指揮者への道のりを歩んでいる山田和樹さんが秦野出身です。文化芸術の街を創ったらどうかと思いました。

秦野を日本のウィーンにと提案しました。一点突破で付加価値を上げれば秦野は活性化するはずです。

手品のように短期間で実現はできません。30年ほどかけて夢の実現を図る姿勢が不可欠です。