分娩廃止は納得できない!

県立足柄上病院の分娩が完全に廃止されると報じられました。小田原市立病院が受け持つとのことです。

わが家の3人の孫君たちのうち上のお兄ちゃんはお嫁さんの実家に戻っての出産でした。

2番目と3番目は実家には帰らずにこちらで出産しました。お嫁さんが悩んだのはどの病院で産むかでした。

県立足柄上病院、小田原市立病院、小田原市内の民間病院が候補でした。民間病院を選びました。

足柄上病院は産科医師がいなくて助産師による出産です。正常分娩は問題ないとしても万一の時があります。

突然に異常があると言われて距離のある小田原市立病院に転院と言われた時どぎまぎしてしまうでしょう。

それならば最初から小田原の産科で診てもらっていて万一の時は同じ市内の私立病院の方が心配ないです。

小田原市と隣接する開成町に住んでいてもそうした気持ちになります。離れた山北町の方ならなおさらです。

山北町の中山間地ならば1時間半はかかります。足柄上病院での出産ができないことは大変なハンディです。

開成町を除いたどこの市町も人口減をかかえていて子供の出産の場の確保は喫緊の課題です。

効率性のみを考慮して一方的に小田原市立病院に産科を統合する判断は正しいのかどうか疑問です。

足柄上地域の首長はこんな仕打ちをされてなぜ怒り狂わないのでしょうか。解せません。

私が町長を務めていた2006年にも分娩取り止め騒動が持ち上がりました。私は県に対し激怒しました。

徹底抗戦の構えを見せたところ県側が折れて松沢知事が必死で産科医師確保に尽力しました。

知事の奮闘が功を奏しました。今回黒岩知事は努力したのでしょうか。全く見えません。

未病対策には力を注ぎながら出産の場の確保という待ったなしの課題には背を向けているのでしょうか。

そうだとしたら許せない背信行為です。足柄上地域の首長はバカにするなと知事室に座り込む気概が必要です。

足柄上地域の県議会議員の定数は人口減で削減されたったひとりです。いまこそ真価を発揮する時です。

黒岩知事の姿勢を徹底追及して欲しいです。未病対策と産科医師の確保、どっちが大事かは自明です。

こんな緊急時に手をこまねいているようならば県議会議員なんて要らないという声が沸き起こるでしょう。

神奈川県と県立病院機構と小田原市の3者による協議が今回の決定の背景にあるとのことです。

もしそうならば足柄上地域の医療体制の体のいい切り捨てです。足柄上地域市町との協議が欠けてます。

守屋小田原市長は県西地域のリーダーです。足柄上地域の首長の意向を汲んで行動するのが本来です。

足柄上地域1市5町の首長は決定を白紙に戻し再協議を要請すべきです。当事者なのに外されてはなりません。

産科の廃止のような重大決定に直面しているのにかやの外はみっともないことこの上ありません。

一揆をおこしましょう。連合戦線を張れば簡単にはけ散らされません。足柄上地域首長の存在意義が問われてます。