続・分娩廃止は納得できない!

県職員から県議を経て小田原市長に就いた守屋輝彦さんには神奈川県に物申す首長になって欲しいです。

県行政の実情を知っているし県に対しにらみを効かす自民党の県会議員としての視点も忘れてないはずです。

国と市町村の間に位置する県職員はいわば中2階の立場です。上手く行けば調整役が果たせます。

悪い方向に転がると国に対してはぺこぺこ市町村に対しては居丈高になる傾向もあります。

このような病弊を是正する役目を果たすのが県議会議員です。自民党がいちばんです。ビビるからです。

一昨日のブログで紹介した梅沢健治さんから一声かかると県職員は一気に緊張が高まりました。

ただし無理難題を通したのではありませんん。きちんとした論理性を持っていなければなりません。

コロナに市町村が対応に追われているさなかに県立足柄上病院の分娩停止決断をしたことは許せません。

方向性は決まっていたのでしょう。しかし、このタイミングで断行するのは嫌らしいです。

足柄上地域の首長としてもコロナ対策のさなかで反対行動を起こしたくても自由な動きができません。

ここで頼りになるのは県西地域のリーダーであって県にもにらみを利かせられるはずの守屋市長です。

県や足柄上病院との協議をして協定を結んだとのことですが分娩廃止を前提にしたとは思えません。

もし足柄上病院の分娩廃止を容認したうえで協定を結んだのだとしたら足柄上地域の首長を裏切る行為です。

断じてないと信じます。守屋市長の指導力で足柄上地域の首長の意見を聞き県に対し申し入れをして欲しいです。

議論もなしに分娩廃止という地域に重大な影響を及ぼす決定がなされてはなりません。

基礎自治体と言われる市町村をバカにする対応だと首長経験者のひとりとして怒り心頭です。

分娩数が減少しているので小田原市立病院で対応が可能だなどというのは机上の論理であって血が通ってません。

昨日も述べたように足柄上地域は広大な面積を有し中山間地の集落も点在しているのです。

人口を増やし活力を上げようとしているのに産む場所を奪われてしまったら掛け声倒れになります。

勝手なことをぬかすな言いたいです。代替措置も何にも提示されていません。切り捨てなのです。

ここから先は私の持論です。もし小田原市立っ病院で分娩を一手に引き受けるというのであれば条件があります。

現在の病院のある場所ではなく足柄上地域からもアクセス条件が良い別の場所への移転が必要です。

小田原市立病院が建て替えの時期を迎えているのでチャンスと思っていました。結論は現在地となりました。

守屋市長は昨年5月の市長選で病院建設の進め方を問題視していたので見直しを期待していましたが残念です。

もし現在地での建て替えならば移転に代わる条件が不可欠です。かんかんがくがくの議論をして知恵を出すべきです。

足柄上病院の分娩復活を目指し県側の努力を求めます。なし崩し的に分娩が廃止されるのは見過ごせません。