続・湯河原町議土屋由希子さんの闘い第二ラウンド
土屋由希子さんには生来のオーラが備わっています。本人は静かにしているつもりでも目立ちます。
土屋さんが孤立して懲罰を受けたと聞くと派手な言動が反発を受けたのかとの思いが頭をよぎります。
しかし町税の滞納者リストの議会への提示は個人情報保護からして問題点があるとの主張は突飛ではありません。
だとすると古いタイプの議員が寄ってたかって土屋議員をいじめたのかと思ってしまいます。
でも湯河原町議会の議員構成を見ると町議会としては際立って若い議会であることに驚きます。
定員14人の内で30代と40代が6人います。村瀬公大議長はなんと40歳で当選回数は5回です。
これほど若い世代の議員が揃っていて土屋さんの個人情報保護に関する問題提起を拒否するのが解せません。
若い世代はプライバシー問題に敏感だと思ってました…。納得できる理由が見い出せません。
情報開示は慣例だからは理由になりません。問題が明るみに出るまで口をつぐんでいたのと一緒です。
議員が議会を仕切る先輩議員たちの意向に逆らい事を荒立てるのを避けていた可能性はあります。
もし若手の議員でこうした発想をする議員がいたとすれば私はこうした議員を若年寄議員と呼びたいです。
年齢は若くてもいうべきことを言わずに自らの身を守る姿勢は若者らしくない身の処し方だからです。
現代日本の衰退傾向を止めるには30代40代の世代のわが身を捨てた獅子奮迅の挑戦が絶対に必要です。
それなのに御身大切の傾向は暗たんたる気持ちにさせられます。20代の安定志向は更に進んでいるだけに危機的です。
誰かひとりでも土屋さんからの問題提起を真正面から受け止める若い議員はいなかったのでしょうか。
土屋議員から逃げずに議論を戦わせれば折り合いをつけることは可能だったと私は思ってます。
一定の妥協が成立すれば土屋議員が訴訟へと踏み切ることはありませんでした。裁判が目的ではないからです。
湯河原町議会の判断ミスだと言えます。土屋さんを封じ込め大人しくさせられると思ったのが間違いです。
湯河原町にとって決して芳しい出来事ではありません。冨田町長の失点につながる可能性があります。
冨田町長は議会のことだと一線を画す姿勢を示し続けていますがついに逃げられなくなりました。
土屋さんが訴えたのは湯河原町です。議会は町の組織の一翼というのが行政法上の解釈だからです。
そういう決まりになっているのだから致し方ありません。冨田町長は議会とともに矢面に立たされました。
冨田町長は下手を打ったと思います。裁判となることを想定していたとはとても思えません。
冨田町長が滞納者リストを提示した責任を明確にして改善策を提示すれば問題はこじれませんでした。
最高責任者が火中の栗を拾うことを避けたことが訴訟へと発展し双方とも抜き差しならぬ関係になりました。
土屋議員は怒涛の攻めでしょう。町当局と議会は防戦です。攻める側に分があると私は見ます。