続・日米首脳会談

菅総理は日米首脳会談で明快な外交指針を打ち出し日本の今後の進路をわかりやすくしました。

少なくとも30年は続く指針を確定したことは菅総理の功績として後世に置いて語られると思います。

菅総理は訪米の成功によって命脈を保ちました。政権存続の危機は当面去ったと思います。

しかし、視界は良好でもなく波は高いです。25日には厳しい状況下の衆参の補選があります。

そして、東京オリパラの問題が控えてます。菅総理は訪米で大変なリスクを背負いました。

東京オリパラ開催にこだわったからです。新型コロナが収束できなければ開催できないのに首を傾げます。

菅総理の判断には就任以来ずっと引きずっている欠陥があります。どっちつかずで二兎を追うことです。

対外外交についてはこの悪癖を断ち切って日米同盟という基軸で明快に処することとしたのに不思議です。

東京オリパラの開催は、ちょうどGoToとパラレルな関係にあります。感染抑止と二兎を追っているのです。

GoToでこっぴどい傷を負ったのですからその教訓を活かさなければならないはずです。

新型コロナの抑止無くして経済の本格的な活性化はありません。オリパラも同様にないと覚悟を決めるのが本来です。

ほどほどにやっておけばともにうまく行くという足して2で割るような妙案はないのです。

二者択一の選択が迫られているのです。新型コロナ抑止に全てを注力すること以外にありません。

東京オリパラについては”感染抑止無くして開催なし”との基本方針を徹底させることがまず第一だと思います。

全力を挙げて抑え込めばかすかに希望の灯が見える可能性はありますが日本だけの問題ではないので不透明です。

断じてやると言って置いて中止に追い込まれたらそれ見たことかになってしまうのは自明のことです。

中止の可能性はあり過ぎるほどあるのですから厳しい現実を正直に語ることが最高責任者の使命です。

帰国直後から新型コロナ対応に追われ3度目の緊急事態宣言が確実になったことは象徴的出来事です。

何度二兎を覆うなと言っているのにわからないのかと天からこっぴどくしかられているかのようです。

頼みの綱のワクチン接種が当初の接種予定より遅れているのですから極めて厳しい状況です。

東京や大阪といった大都市ででロックダウンはできません。もはや神風頼りといった様相です。

何度もブログで書いているように総理の座に連綿とするのではなく首を差し出す覚悟を持って欲しいと思います。

辞める覚悟ができれば怖いものはありません。東京オリパラの中止の最悪シナリオを書き実行することは可能です。

未練たらしくずるずると決断を先送りすることは事態を混乱させるだけだと思えてなりません。

新型コロナの感染状況と見合いで早期に判断すべきだと思います。緊急事態宣言が長引けば中止せざるを得ません。

訪米の成功で当面の危機を乗り切った菅政権にとって5月中下旬が次の存続の危機になると見ます。

 

 

 

 

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