神奈川県西部地域は面積だけは県内最大面積の横浜市の438平方キロを上回る635平方キロです。

人口の方は横浜市の378万人に対し34万人で十分の一に届きません。山林を抱える地域だからです。

7年前に衝撃を与えた中公新書の『地方消滅』によれば神奈川県内の消滅可能都市のベスト4はこの地域です。

1位は世界的観光地の箱根町。同じく観光地の真鶴町、足柄上地域の松田町、山北町と続きます。

圏域の中心都市の小田原市は、日本有数の交通の利便性を誇っているのに人口が減っています。

一時期20万人に達した人口は188533人です。七不思議です。どこかやり方が間違っているのです。

神奈川県西部地域は世界有数の観光地を抱え日本有数の交通の利便性を誇り多彩な地域資源を有してます。

それでも人口が減っている奇妙な地域と結論付けられます。原因を探り事態を改善するのが急務です。

神奈川県は県西地域活性化プロジェクトを立ち上げ人口減少を食い止め活力ある地域を目指してます。

切り札としているのが「未病」です。健康づくりを切り口に県西地域の活性化を指向しています。

「未病」で人口が増えて活力ある地域をイメージできる人はよほど想像力がたくましい方です。

もっと実効性の高い施策を打ち出さなければならないことは衆目の一致するところです。

今は新型コロナで大童です。アフターコロナ時代を見据え腰を据えて計画を練るべき時です。

なのに神奈川県が打ち出したのは足柄上地域唯一の基幹病院である県立足柄上病院の産科廃止でした。

地域選出の県会議員が暴れる時です。県議は4人しかいません。自民3人と立民1人です。

立民の議員は県西地域初めての女性県議佐々木ナオミさんです。県政レポート最新号に目を通しました。

足柄上病院の産科の小田原市立病院への産科の集約は影響は大きいものの止む得ない面もあるとしてました。

理由として産科医の確保が困難であること分娩が不採算であることを挙げていました。

佐々木さんは小田原市選出ですので広い視点から捉え論評しているのでしょうがいささか落胆しました。

反対姿勢を表明していると思い込んでいたからです。県当局の言い分に配慮し過ぎだと思います。

常識的な受け答えをしていては県当局のペースにはまってしまいます。狂気が絶対的に不可欠です。

狂ったようにダメなものはダメと真っ向勝負して始めて県当局が振り向いてくれるかどうかです。

残念ながら現段階では、産科再開に死力を尽くしてくれる県議はいないことがわかりました。

県西地域の首長は大人しいタイプが揃ってます。狂気を期待できる首長はごく少数です。

中心都市の小田原市の守屋市長は動向から判断すると神奈川県と並走する姿勢が顕著です。

元々県職員ですし副市長に県幹部を登用しました。県に楯突くことは考えにくいです。

前途多難です。でもあきらめません。2年後の統一地方選挙で産科再開が一大争点となるよう踏ん張ります。