安倍前総理が9月以降も引き続き菅総理が務めるべきだと援護射撃をしたと報じられました。

安倍前総理は菅総理を取り巻く厳しい環境を少しでも緩和しようとの思惑があると思います。

しかし、菅総理が総理に相応しいかを決めるのは最終的には有権者であって安倍前総理ではありません。

先月25日に行われた衆参の補欠選挙はいわば中間試験です。その結果は自民の敗北と不戦敗でした。

菅総理を日本の顔として認め難いというのが国民の現時点の声だと謙虚に受け止めるのが民主主義です。

前総理と言えども総理を1年で変えて良いのかといった論理を振りかざすのは身びいきです。

ところで先月25日の選挙結果は国政選挙で自民党は敗れましたが地方で勝利をもぎ取ってます。

沖縄県のうるま市長選挙です。玉城デニー知事の出身地で自公が推す候補が勝利しました。

これは軽視できない結果と言えます。玉木知事にとっては痛恨の敗戦となりました。

参議院広島選挙区は、ポスト菅の有力候補のひとりである岸田前政調会長のおひざ元です。

岸田さんはここで敗れたのです。この敗戦によりポスト菅の候補者から弾き飛ばされたと言って良いです。

おひざ元で落としてはならない選挙を落とすことはそれほど重大な意味合いを持ちます。

玉城知事にとっても同様です。天下分け目の前哨戦で敗れたようなもので影響は小さくありません。

来年9月の沖縄県知事選挙に向けて玉城知事の再選に微妙な風が吹き出したと見るのが順当です。

前回の沖縄県知事選挙は翁長前知事の急死を受けての選挙でした。玉城知事は弔い合戦だから勝ったのです。

翁長さんが自らの命と引き換えに普天間基地の辺野古移設反対を唱える玉城知事を当選させたようなものです。

玉城知事にとっては次の選挙こそが実力が問われる正念場の選挙となることは言うまでもありません。

前哨戦で手痛い一敗を喫したことで安閑としていられません。風向きが変わりつつある可能性があるからです。

尖閣諸島周辺への中国の進出が要因です。厳しい対応を取るべきとの空気感が出ていると見ることも可能です。

この県民意識の変化が確固たるものだとすると玉城知事には厳しい近未来が待ち受けています。

日本全体としてみれば普天間基地移設をめぐり沖縄世論が真っ二つに割れている現状は好ましくありません。

中国に付け込まれるスキを与えるからです。沖縄県民として納得が得られる合意形成を図る時期です。

次の沖縄県知事選挙の結果次第です。玉城知事も政府も次の県知事選挙が関ヶ原の戦いとなります。