新型コロナウィルス対応の政治学８９～大本営発表～

私の住む神奈川県西部の足柄上地域でも昨日から高齢者のワクチン接種の予約が始まりました。

9時スタートでした。専用電話にかけてもなかなかつながりません。インターネットに切り替えました。

２５分ほどはつながりにくい状況でしたがそのうちサクサクとは行かないまでも接続できるようになりました。

ダメもとという気分的な余裕があったのでイラつくこともなく1時間ほどで妻と2人分完了となりました。

私たちの地域では5町でふたつの共同接種会場を用意しています。現段階では共同接種の予約のみです。

ネット予約をしている間、慣れていない方はどうしていられるのだろうかと心配になりました。

高齢者に予約の競争をさせるようなコロナ対策で本当に良いのだろうかと自虐的になりました。

ワクチン接種予定もころころと変わり菅総理や河野担当大臣の発言を正確に辿ることはできません。

現段階では6月には2回接種が可能なワクチンが確保され7月までには高齢者は完了できるとされています。

遅れるのではないかとの疑念が消えません。政府の発表が二転三転したため全幅の信頼を置けないからです。

昨今は東京オリパラの選手と関係者は毎日PCR検査を実施するとの報道がありました。

新型コロナ対策をフォローし続けている医療ガバナンス学会によると一日約3万人が検査すると予測してます。

5月5日現在の厚労省のデータによれば27746人が検査を受けて陽性者が4072人となってます。

現在の検査総数より多い人数の検査を連日行える余裕が残っているということにまず驚かされます。

検査はほぼ東京に集中するでしょう。検査のための医療関係者の確保はめどがついているのでしょうか。

医療従事者へのワクチン接種は遅れていていまだ20パーセント程度との報道も出ています。

一方で東京オリパラで看護師500人と指定病院も30病院程度確保する準備を進めているとも報じられてます。

政府は、今月24日から東京と大阪で大規模ワクチン接種会場を自衛隊の協力で設置するとの発表もしました。

自衛隊の医療従事者を根こそぎ集めるのかと短絡してしまいそうな大胆な作戦です。

政府として整合性をとってワクチン対策を講じているとは到底思えません。詳細な工程表も示されないままです。

先の大戦の大本営発表の悪夢を見るかのようです。戦況は悪化の一途をたどっているのに国民を欺いた歴史があります。

マスコミは政府の発表を垂れ流すのではなくもっと独自の調査報道をし真実を国民に伝えて欲しいと切望します。