人生ノート4~なぜ反逆するのか~

私の大きな選挙はいずれも無茶だ、無理だ、無謀だという枕詞がついてまわります。結果が出せていませんのでそう言われても仕方ありません。

私の大きな選挙での戦いの原動力は正義にあります。正しいことを正しいと言って戦い抜きたいという思いが原点にあってこその選挙戦です。

1996年10月の最初の衆議院選挙への挑戦は、河野洋平元自民党総裁への反逆でした。この年初めて衆議院選挙に小選挙区制度が取り入れられました。

小田原を中心とする選挙区が河野洋平さんでお隣の平塚を中心とする選挙区が息子さんの河野太郎さん。選挙地盤を親子で山分けした格好でした。

このようなやり方は道理に合わないというただ一点で戦いに挑みました。NHKの記者を辞めたばかりの無名の新人が河野王国へ挑んだわけです。

河野洋平さんが10万5千に対し私が6万弱でした。4人の候補者のうちの次点で善戦と言われましたが負けは負け。跳ね返されました。

無名の新人が最後まで戦い切ることができ河野王国に逆らっても仕方がないという一般的な風潮に多少なりとも一石を投じることができました。

選挙という手段を通じてやればできる、怯むな、怖れるなというメッセージを発信しました。有権者の意識の変革も目指しました。