お姉の熱血講義

昨日は神奈川大学の政策過程論オンライン講義日でした。ド迫力のゲストによる熱血講義が聴けました

東京都議の上田令子さんです。1965年東京上野の生まれで結婚して江戸川区に移った江戸っ子です。

気風が良いという表現がピタリとはまる女性です。姉御肌で誰からともなくお姉と呼ばれるとのことです。

区議会議員を経て衆議院議員に挑戦。落選後は東京都議会議員に転じ現在2期目です。

2期8年間に書面での質問制度を活用した質問回数が3200回とのことで都議会で独自の存在感を示してます。

政治を志すきっかけは会社員の頃に受けたマタハラだと語ってました。ここから不条理と闘う女性となりました。

持ち味は相手がどれだけ権威や権力を持っていても不正義は断じて許さないという反骨精神です。

正直者が損をする社会を許してはならない!。画面の向こう側から気迫がビシバシ伝わってきました。

大学4年生の息子さんがいるとのことですので学生たちのお母さんに当たる世代です。

学生の皆さん度肝を抜かれたと思います。お母さんに勇気を失うなとお尻を叩かれた気分だったでしょう。

上田さんを一段と有名にしたのは小池都知事への厳しい異議申し立てです。歯に衣着せません。

行政実務に暗く常に自分の見栄えを気にしパフォーマンスが過ぎると断じてました。

小池都知事は大手広告代理店に12億円もの税金を使い自身が出演してコロナキャンペーンを張りました。

その一方でひとり親家庭への助成などは後回しにした事実を学生に語り小池都知事の本質をえぐってました。

自民党の都議団が戦う気迫を失っていると語ってました。自民党議員の胆力のなさが情けなく思いました。

今後の東京都政の課題について極端な財政難を挙げてました。改革への端緒と前向きにとらえてました。

私の方から東京都政独自の課題である都と23の特別区の関係、各区ごとの経済格差について意見を聞きました。

財源が不足する区に対しては都から区に財源が補てんされるため区の財政難の実態が見えにくいと指摘してました。

一方で税収が豊かな区の区民は豊富な財源をより自前の事業に振り向けたいと考え不満があるとのことです。

財政難が進むと各区の経済格差の問題は深刻な対立点となる可能性があることがわかりました。

上田議員はたったひとりで地域政党を立ち上げて小池都政に挑むスタイルを取り続けています。

ひとりだからできないのではなくしがらみのないひとりだからこそできると意気軒昂でした

上田さんのような議員がどれだけいるかが都議会の課題だとの学生の感想がありました。

とんでもない女傑都議がいるものだと驚きました。圧倒されまくった熱血講義でした。