新型コロナウィルス対応の政治学93~感染症ムラ2~

昨日から私の住む神奈川県西部の中心都市の小田原市がまん延防止措置の対象となりました。

コロナ禍がじわじわと拡大し続けている感じで重苦しい気分にさせられます。全くしぶといです。

昨日のブログで臨床医の上昌弘さんが「感染症ムラ」が犯している過ちを厳しく指摘していると紹介しました。

上さんによると「感染症ムラ」の親分のひとりとされているのが川崎市健康安全研究所長の岡部信彦さんです。

国立感染症研究所感染症情報センター長の経験者でこの人を通さないと物事が動かないというタイプとのことです。

分科会のトップは尾身茂さんなので尾身さんが仕切り役なのでは思っている方もいられると思います。

ところが専門的知識が乏しく岡部さんらにころっとやられてしまうとの内部証言が著書に書かれてました。

岡部さんの名前が出て私の頭をすぐによぎったのは岡部さんは菅総理のブレーンのひとりだということです。

菅総理が直接助言を求めていることがメディアで紹介されてました。ムラの住人に聞いていたことになります。

菅総理は新型コロナ対応について国民に迷惑をかけていることは頭を下げますが対応策自体の誤りは認めません。

この背後には「感染症ムラ」のお歴々の間違っていないという強固な意思が存在するのかもしれないと思いました。

上さんは戦犯はという質問に対し5人挙げていました。厚生労働省の事務次官と担当部署の官僚と当時の加藤厚労大臣です。

現在の田村厚労大臣は大臣就任前は思い切った発言をしてましたが就任後は官僚の意向に沿っているとされます。

新旧の厚労大臣が医系官僚が仕切る「感染症ムラ」の意向に従順であれば手の出しようがありません。

どのくらい「感染症ムラ」が鉄壁の体制かというと総理の意向までをも無視する力量があるというのです。

安倍総理大臣がPCR検査の強化を指示したのに官邸や自民党幹部に対し必要なしと助言していたというのです。

民間団体の調査によって明らかにされた事実で上さんの著書の中で紹介されています。

「感染症ムラ」の壁を打ち砕く術は見当たりません。野中広務さんや亀井静香さんがいればという嘆きにつながる訳です。

「感染症ムラ」がPCR検査の拡充に背を向けるのは検査の独占体制を維持したいからだというのです。

民間機関が自由に検査できるようになれば「感染症ムラ」の統制が弱まることにつながるからと見ていました。

もしそうだとすると国民の安全を守るために存在するという原点がどこかに行ってしまってます。

医系官僚であっても従わざるを得ない政治家が出ない限り闇は続きそうです。トンネルの出口が見えません。