大東京の活き活き女性区議
1日の神奈川大学政策過程論は東京の区議会の実態についてゲスト2人をお招きして討論しました。
目黒区議の白川愛さんと江東区議の三戸文さんです。それぞれの議会で空気を読まずに闘っていられます。
白川さんは海外在住経験もあってベンチャー企業の経営者でもあります。起業家です。
2019年4月に初当選し区議会議員になった時IT活用が余りに進んでいないことに衝撃を受けました。
ベンチャー起業家にとってはITは一心同体の道具です。議会ではほとんど活用されてませんでした。
このギャップは大きかったとのことでした。IT社会の実現を言う前に自ら改革すべきだとのことです。
三戸さんは身近に障害を持った方がいられたことがあり福祉に高い関心を持ち続けていました。
タイで生活した時に豊かで福祉制度が整っている日本よりもタイの住民の心の方が温かさを感じたといいいます。
福祉とは何かを深く考える端緒になったということでした。区議となった今も初志貫徹で福祉に取り組んでいます。
目黒区は人口30万人弱で東京山の手地区に代表的住宅地です。先進的なイメージを持ちがちです。
白川さんによれば区や区議会は決してそうしたことはなく地域資源を活かしてもっと挑戦すべきだとの考えでした。
白川さんはサイトの中で目黒はサンマしかないとの区長発言に怒ってました。発信不足に警告を発しているのです。
江東区は人口50万人を超え高層マンションが立ち並び新しい若い住民の移住が目立ってます。
若いママさんたちにアプローチすると反応があり、こうした小さな行動が政治を変えて行くと期待を寄せていました。
白川さんも三戸さんも小池都知事の改革路線を支持して最初の選挙の時は支援活動をしたとのことです。
しかしその後小池都知事の目立つことに集中する姿勢に疑問を抱き現在は距離を置いていると話してました。
東京オリパラについては悩ましい心境を吐露してました。懸念の声も理解できるが準備もしてきたからです。
お二人の話を伺っていて大東京のど真ん中の23区内でも区や区議会は意外に古めかしいと思いました。
その一方でお二人のような清新な人材が忖度することなく活き活きと活躍している姿がまぶしかったです。
区議会においてはひとりひとりの議員の発言は平等に保障されていて自由に発言ができることが大きいです。
お二人は地域政党の「自由を守る会」に所属しそれぞれの区で独自の活動をしています。
それぞれの区議会では孤立していても都議会や他の自治体に仲間がいて情報交換ができます。
連携の力を発揮できる母体になりうることに地域政党の意義を見い出してました。大切な視点です。