9日夕刻大学教員や地方議員らで神奈川県のまちづくりを学ぶ神奈川研究会がリモートでありました。

テーマは、横須賀市長選挙。今月20日告示27日投開票です。現職の上地克明市長と新人の岸牧子さんの一騎打ちです。

自民党、公明党の支持を受ける現職が圧倒的優位です。岸さんは共産党が主として応援しています。

横須賀市は自民党が強固な地盤を持ち人気者の小泉進次郎さんが衆議院選挙で大量得票を獲得します。

自民党に歯向かうという選択肢は事実上失われていて市長選挙をやる意義自体が問われるほどということです。

ではなぜ選挙をするかというと無投票当選は好ましくないというのが岸さんの強い意思だということです。

それと女性候補ということにも意味があります。国地方を問わず女性の議員を増やそうというのは潮流です。

現職は目立った選挙活動は行っておらず、岸さんからの問題提起は久里浜で建設中の石炭火力発電所問題です。

小泉環境大臣の選挙区でありながら巨大な石炭火力の建設を容認することはおかしいと争点化を図ってます。

地球温暖化に関心が高まっていることを受けキャンペーンを張っています。しかし市民の関心は今ひとつだということです。

国政の課題だという要因が大きいと見ていました。共産党の国政選挙をもにらんでの選挙戦術と分析してました。

横須賀は近代日本の歴史を象徴する都市です。一寒村に過ぎなかった横須賀は幕末に製鉄所が出来て一変しました。

製鉄所は軍港に代わり戦後は自衛隊基地に加えて米海軍第7艦隊の母港となっています。

軍都の伝統があります。一時期は36年にわたり旧自治省の官僚が市長を務めてきました。

12年前の選挙で官僚政治を打ち破ることを掲げ33歳の市議の吉田雄人さんが現職を破りました。

革命的出来事です。吉田氏の当選を支えた分析が興味深かったです。保守の分裂が背後にあるというのです。

横須賀市は小泉家ともうひとつリベラル派の重鎮国会議員であった田川誠一さんの系統があります。

田川系が吉田市長誕生に一役買ったというのです。保守の後押しが無ければ横須賀市長にはなれません。

吉田市長はオール野党と化した市議会との対立で市政運営が混乱し結局2期8年で引きずりおろされた格好です。

その結果市長になったのが現在の上地市長です。保守は一本にまとまっているので盤石ということになります。

横須賀市は人口減少・少子高齢化に直面しています。上地市長の2期目は具体の実績が問われます。

安定的基盤を背景に市長になったからには市の最重要課題に応えなければなりません。結果責任が問われます。