横浜市長選挙

人口378万人日本最大の基礎自治体、横浜市の市長選挙が8月8日に告示されて22日に投開票されます。

カジノを含む統合型リゾート施設の建設の是非が大きな争点となっており注目の選挙戦となります。

神奈川新聞の報道によると自民党は現職の林文子市長に推薦を出さない方針を固めたということです。

林市長の最終態度は未定ですが出馬は困難でしょう。現在のところ有力候補者が皆無で混とんとしてきました。

神奈川新聞の8日付の紙面に不可思議な広告が掲載されました。元県知事で参議院議員の松沢成文さんの出版広告です。

『横浜を拓いた男たち』というタイトルで浅野総一郎さんや原三渓さんら横浜の草創期に活躍した人物を追ってます。

横浜市長選挙をまじかに控えたこの時期に横浜に関係する著書を何で出版するのだろうかと誰しもいぶかるはずです。

「歴史を学ぶことの大切さを問い続ける政治家、渾身の一冊!」となってますが額面通りには受け止められません。

市長選挙に向けてアドバルーンを上げたのかそれともどなたかと水面下で示し合わせての行動か興味津々です。

松沢さんは維新の所属です。カジノには賛成のはずですが横浜の場合は反対だとしています。

民主的プロセスを経ていないから駄目だと報道されてます。またコロナの時代にカジノは難しいとも語ってます。

では大阪はなぜ良いのか理由がわからなくなります。大阪がコロナ禍と無縁なわけありません。

横浜市長選出馬を全面否定しているもののあわよくばという気持ちが透けて見えると思えてなりません。

カジノ賛成ならば賛成で通せばよいのに理屈をこねて横浜だけは反対では余りに日和見です。

反カジノ派の統一候補として推されたいとの思惑があるのではと疑われても致し方ない言動です。

松沢さんが横浜市長選挙に出るとするともうひとつ踏み絵を踏まなくてはならない重大課題があります。

横浜市は自主財源の確保を目指し事実上神奈川県からの独立を目指す特別自治市構想を掲げてます。

神奈川県知事時代は当然この横浜市の構想に反対でした。この問題でも市長になるためにひょう変するのでしょうか。

市長の座を射止めたいから重大な政策への姿勢をころころ変えるとしたら政治家としての信頼度はつるべ落としです。

川崎市の福田紀彦市長は松沢さんの秘書出身です。県都横浜市と第二の都市川崎市の首長が松沢ファミリーとなります。

この支配の構図を横浜市民が認めるか微妙です。松沢さんの出馬へのハードルは高いと見ます。

自民、公明の与党勢力、カジノ反対の勢力、双方ともに候補者の後出しを狙いぎりぎりまでもつれそうです。

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