正規のルールに従っての自民党総裁選を期待する

政治記者になりたての頃上司から自民党の規則はその時々の状況でいつでも変わるからと注意されました。

政治記者2年目の時、1986年7月に衆参同日選挙がありました。中曽根総理の死んだふり解散として名が残ってます。

同日選挙はあり得ないとされていた中で後藤田官房長官、金丸幹事長のコンビが野党の裏をかきました。

自民党は300議席の圧勝で総裁任期がまじかに迫った中曽根総理大臣を下ろせなくなりました。

当時の総裁任期は2年でした。中曽根総理の本音はもう1期続けたいだったと推測します。

菅総理大臣が師と仰ぐ梶山静六さんらが動き1期の延長は許さずに1年に切ってしまいました。

融通無碍な党の総裁選規程であっても特例扱いには一定の限度があると歯止めをかけた格好です。

梶山さんらは、中曽根総理に総理に居座られてしまうと竹下総理の芽が遠のくことを嫌ったのです。

菅総理の自民党総裁としての任期を特例として短期延長する案が党内で検討されているとメディアが伝えてます。

9月上旬衆議院解散、10月総選挙の可能性が強まっている中で総裁任期は9月末までとなっているからです。

筋を通す梶山さんの弟子である菅総理の最終判断に興味があります。師匠に習いルールを守ることに徹して欲しいです。

梶山さんは中曽根総理の総裁任期を選挙で勝ったからと言って便宜的に延長することを嫌っていたはずです。

梶山さんは中国の思想家の中で韓非子を好んでました。法家の思想で、法を厳格に守るのをモットーとしてました。

菅総理が梶山さんに助言を求めたならばルールに従い総裁選挙を実施し信任を得て解散し信を問うべきと述べたと思います。

菅総理は総裁任期までに解散すると発言してますが総裁任期までに解散しなければならない決まりはありません。

新型コロナ対策最優先だと発言もしています。ならば解散は急ぐ必要は全くありません。

ルールに従い身を処すことを明確にし総裁選挙を先行させて解散は任期満了前に行うのが筋道です。

日本国の最高権力者を決める自民党の総裁選挙規程を軽々に変えるべきではありません。

その時々の状況に合わせて融通無碍に対処することは日本国全体のルールの在り方に悪影響を与えます。

ルールがあって無きが如く社会を増長させてきた根っこに自民党の体質があったと言えると思います。

菅総理は、ルールを重んじた梶山さんの弟子らしく厳格に決まりに従ったやり方で権力の座をつかんで欲しいです。

党員投票を経て自民党総裁の再選を果たし総選挙も勝ち抜けば菅総理は無派閥と言えども党内基盤は強固になるはずです。