人生ノート7~人事で変わる~

開成町長を務めた13年間は、新設の小学校の建設など数々の成果を挙げることができました。順風満帆だったかのように思われますが違います。

本当の町政が落ち着いて自信を持てたのは三期目になって副町長に私と幼なじみでいわば盟友でもある人物を据えることができてからです。

それまでの副町長が悪いというわけではなく同世代でしっかりした人材を登用したことで役所内の空気が変わりました。若い世代が活気づきました。

50そこそこでナンバー2で先輩もゴロゴロいる中での抜擢でした。当初はやりにくかったと思います。実力がある人物は乗り越えます。

そしてもうひとつ手を打ちました。教育長に学校の先生ではなく文部科学省から実力派のノンキャリアの職員を招いたことです。

小さな町役場ですとどうしても人材に限りがあります。人事の流れを変えました。新設の小学校の建設はこの人事が功を奏しました。

いわゆるキャリア官僚ではなくノンキャリアですので苦労もされてます。田舎の町に来ても練れてますので対応が可能です。

副町長と教育長。この二つのポストに自分の考えをしっかり反映できる人材を得たことで町政は安定しました。人事は本当に大切だとみにしみました。