IR反対候補の乱立の横浜市長選挙?

横浜市長選挙が思わぬ方向に走り出しました。現職閣僚の小此木八郎防災担当大臣が鞍替え出馬と報じられました。

7月8月と言えば集中豪雨の多発時期です。防災のトップが大臣職を放り出して市長選挙に出馬は首を傾げます。

さらに驚くのは小此木さんはIR=統合型リゾート施設の導入に反対の立場とのことです。

自民党が推進してきた政策をいきなりひっくり返すことになります。IR推進では勝てないと踏んだのでしょう。

林文子市長ははらわた煮えくりかえっているはずです。自民党の後ろ盾で進めたではないかと。

自民党に引導を渡されたかと思いきや今度はIR反対に転じられたのでは踏んだり蹴ったりです。

小此木さんは党神奈川県連会長でもあります。この突如の方針転換は説明が必要です。

菅総理はどう裏で関わっているのでしょうか。小此木さんのIR反対を容認しているならば完全に二枚舌です。

横浜市長という菅総理として絶対に失いたくない権力の座を守るためには何でもありということになります。

一方IR反対の立憲民主党の候補者擁立の動きも不可解です。どういった基準で選考したのか理解に苦しみます。

無名の研究者を擁立して勝てると思っていることが信じられません。この動きで自民党はしめたと思ったはずです。

自民党に引きずり降ろされた格好の林市長だって私も勝てると今現在思っていると推測します。

立民党としては知名度がある有力候補者の擁立をいち早く決め自民党に圧力をかけるのが本来の選挙戦術でした。

候補者擁立に手間取り挙句の果てに無名の研究者の擁立ではIR反対派として意気が上がりません。

立民党の県連の政治センスがひどく疑われる流れとなりました。もはや戻せません。かやの外です。

小此木さんがIR反対となると林市長がどういった態度に出るかが再び焦点となって来ました。

林市長がど根性の持ち主であればバカにするのもいい加減にしなさいと開き直ると思います。

IR導入に向けて汗をかかされた挙句にぼろ雑巾の様に捨てられては面白くないでしょう。

一泡吹かせてやろうと出馬に踏み切ったら判官びいきの感情が有権者に沸き起こるかもしれません。

私が政治記者だった1991年4期目を目指した鈴木俊一都知事に当時の政界の風雲児小沢一郎さんがノーを突きつけました。

若き自民党幹事長だった小沢さんは強引にNHKの顔としてお茶の間の人気を博していた磯村尚徳さんを擁立しました。

結果は大敗に終わりました。今回ももしかしたら同じケースが招来できる可能性があります。

林市長の最終判断がまず注目されます。唯々諾々と降りてはいけないと私は思います。女性の時代ですから。