小此木八郎大臣の大罪
社民党党首の福島瑞穂さんが小此木八郎大臣のカジノに対する態度のひょう変は問題だと会見で述べたと報じられました。
カジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致は菅内閣の看板政策で閣僚が異なる姿勢を見せたことに疑問を呈しました。
内閣不一致であることは明らかで小此木大臣は職を辞すか総理が罷免すべきだと正論をはきました。
小此木大臣がIRについての態度を正式に表明してませんがどう言い訳しても納得いく説明は困難です。
自民党県連会長として政策実現の先頭に立っていた立場があるのに横浜市長選に出るから方針転換は通りません。
カジノ反対の市民の声におびえて当選するために有権者に媚びを売ったと言われても仕方ありません。
小此木さんは、国家公安委員長、国土強靭化担当大臣、領土問題担当大臣、防災海洋政策特命担当大臣です。
どれもこれも現代の日本が直面している危機に対応する重要な役目です。これを平然と投げ打つのです。
7月8月は集中豪雨への警戒が最も必要です。昨今の記録的集中豪雨を鑑みれば当然のことです。
8月8日告示で22日投開票です。告示前に辞めて選挙活動に走るでしょうから空白が生じます。
もうひとつ重大な問題があります。つい最近警視庁が東京オリパラのテロに対する訓練の模様を公開してました。
治安対策の責任者は国家公安委員長です。オリパラを目前に辞めて良いのでしょうか。ありえません。
昨日宮内庁長官が天皇陛下が新型コロナの感染拡大の中でのオリパラ開催を心配されていると公表してました。
安全安心の大会になって欲しいという天皇陛下の願いがにじみ出ている記者会見でした。
安全安心の大会にするためにはコロナだけでなくテロ対策も万全でなければなりません。
ところが小此木大臣の頭の中は横浜市長選のことで埋まってしまっているとしたら何おかいわんやです。
天皇陛下の爪の垢を煎じて飲めと言いたいです。国家公安委員長の風上にも置けません。
国民の安全と安心を守る役職を汚す態度だと言わざるを得ません。出馬を取りやめるのが政治家の本来の道です。
菅総理の責任問題に発展します。社民党首の福島さんが指摘した看板政策のひょう変問題がまずあります。
菅総理が小此木大臣の態度の変更を容認したことは自身の問題として跳ね返るのは当然のことです。
自ら旗を振って置いておひざ元の選挙が危ないからといって看板政策を下ろすのかという批判は出ます。
もうひとつは総理として国民の命と暮らしを守ること、安全安心のオリパラ開催は責務です。
その要の位置にいる大臣の市長選への転出を許すことは重要な任務放棄に他なりません。容認は許されません。