ダブル林の乱に期待

小此木八郎大臣が辞表を提出しました。オリパラや防災といった緊急課題を放り出しての辞任です。

カジノ誘致をめぐっては「依存症の心配があるなどの声が寄せられている。」などと述べ反対を明言しました。

横浜市長選に勝つことだけが目的化し政治の筋道などはどうでも良いことなのでしょう。

どんな手段を使おうと勝ちは勝ち、それが何なのさという政治は現代日本の危機を救う道ではありません。

菅総理大臣は、辞任劇が長引き小此木批判につながることを恐れ辞任時期を早め間髪入れず後任人事を決したと見ます。

この時期オリパラに関わる閣僚の市長選への転出はおかしいと異論が出ないのは自民党内の活力が低下している証です。

林文子市長は断固出馬しこれまでの方針を貫いて欲しいです。カジノ誘致だけでなく政治の筋道を問うて欲しいです。

カジノの誘致は市として決めたことでありここで揺らいでしまっては行政の信頼を失うと正論をぶって欲しいです。

衆議院山口3区で元文科大臣の林芳正さんが参議院からの鞍替えを発表しました。自民分裂です。

林さんはお公家集団と陰口をたたかれる岸田派に所属します。久方ぶりにこの派閥からサムライが出ました。

総理を目指すと堂々と述べるところが頼もしいです。我こそが国家を担うとの気概が伺われます。

対する候補は二階派の河村健夫元官房長官です。二階幹事長の番頭役で人柄が良く人望があります。

日本が置かれている時代状況を観る必要があります。いま日本は国難を迎えているのに衰退傾向が顕著です。

人柄人望といった内向きの論理よりも国家としてのビジョンを示す大きな政治が不可欠です。

その時代に相応しい候補としては林さんの方に分があります。年も河村さん78歳に対し林さん60歳です。

将来の宰相候補の林さんに道を譲り今回は比例代表として議席の確保で大同団結をして欲しいです。

期待通りとは行かないでしょう。林さんは真っ向勝負の激突を恐れることなく突き進んで欲しいです。

激突すれば内戦のようなもので怨念が消えることはありません。二階幹事長がどう捌くか策士の力量が試されます。

林文子市長と林芳正参議院議員、2人とも現状は乱を起こす立場です。しかし大義名分は十分あります。

かたや融通無碍過ぎる政治のあり方に対しかたや政略ばかりを重視する政治のあり方に対し乱を起こしてます。

日本の政治をまっとうにするための通過儀礼です。こうした乱は日本の政治に試練を与え好ましいです。

林市長も林参議院議員も志を断固として堅持し筋を忘れた日本政治に喝を入れて欲しいと願います。