トランプ熱狂から安倍人気を考える

トランプ大統領が共和党支持者の間で絶大な人気を堅持していることがはっきりしました。

アメリカオハイオ州で開かれた支持者集会の様子をテレビ画面を通じて視ました。熱狂的でした。

ワクチン接種が進んでいるアメリカとはいえ3密そのものでした。数千人と報道されてました。

トランプ支持を絶叫してました。偉大なアメリカを復活させようとの呼びかけの効力は衰えていません。

トランプ前大統領はバイデン大統領を激しく口撃し識者は分断は今も続いていると分析してました。

共和党の中のトランプ大統領支持層は強固な固まりを有していてバイデン大統領の方は見向きもしません。

大統領選挙の結果は民主共和両党はほぼ拮抗していて前回は民主の方がやや勝ったに過ぎず今後の推移は見通せません。

日本に目を転じると安倍前総理に対する国民の期待感が根強いことが次の総理の世論調査でわかります。

FNN調査によれば河野大臣、石破元幹事長、小泉大臣、菅総理に続いて5位につけてます。ジワリと増加中です。

衆議院選挙が近づけば近づくほど選挙の顔として安倍前総理に対する期待感が高まる可能性さえあります。

トランプ大統領は岩盤と言われる熱狂的支持層が揺らぐことなく存続していることが背景にあります。

安倍前総理の方はどうなのかを推測する注目すべき分析をネットで見つけました。NHKの解説です。

安倍前総理と小泉元総理の支持基盤の違いについての分析でした。2019年11月19日と少し古いですが通用します。

安倍前総理の支持基盤は若い層と自民の固定支持層だということです。小泉元総理の方は幅広い支持に特色があります。

トランプ前大統領ばりの岩盤とは行かないまでも相対的に強固な支持層を形成していて揺らぎにくいことが推測できます。

安倍前総理には桜を見る会をめぐる国会でのウソ答弁やモリカケ問題というすねに傷を持っています。

しかしそうした傷は強固な支持者者たちにとってはさしたる問題ではなく無視できるかすり傷に過ぎません。

ロシア疑惑をはじめ数多くのスキャンダルに見舞われても動じないトランプ支持層と共通性があります。

強固な支持層を抱える安倍元総理は今後も日本の政治に一定の影響力を持つと見ざるを得ません。

日本の進路を考えた時に安倍政治の影響力の継続が意味するところを明確にしておく必要があります。

安倍前総理の存在はタカ派勢力の力の源泉と見るべきでしょう。この路線に対する自民党内の対抗軸の構築が急がれます。

タカ派とは異なる路線の提起ができるかどうか秋の自民党総裁選挙の最大の焦点だと思います。