人生ノート１０～新小学校の開校～

２０１１年の３月２３日、開成町長として最後の仕事をしました。新しくできた開成南小学校の第一回目の卒業式でした。

ほぼ一年前に開成南小学校の竣工式がありました。お祝いの席であいさつに立った私は途中で胸がつまり言葉が出なくなりました。

竣工式に出向く朝、仏壇に手を合わせ町長だった父に手を合わせ「ようやく小学校の建設ができるまで開発が進みました。」と報告しました。

父が町長だった時は小学校ができた地域一帯の開発が遅々として進みませんでした。富士フィルム先進研究所の誘致成功で勢いがつき急展開となりました。

小学校の用地は父が町長だった時代に手当されていました。用地があったおかげで新設小学校は出来ました。挨拶で述べようとして胸がつまりました。

新設小学校の建設をめぐっては建設方法や資金の手当すったもんだが色々ありました。職員には随分と苦労をかけてしまいました。

総額でおよそ２４億円、木材をふんだんに使った素晴らしいデザインです。地域の人々が集えるコミュニティーセンターも配置されています。

少子化の時代、子供の数が増えて小学校ができるなんて夢のような話です。先輩諸氏の計画的なまちづくりの成果が現れました。誇りに思います。