横浜市長選、役者出揃う

8月の横浜市長選挙をめぐる動きが劇場型になって来ました。熱気を帯び面白くなりました。

日本の近代を切り開いた開港の地横浜のトップの座は魅力的なのでしょう。思わぬ面子が引き寄せられます。

元長野県知事の田中康夫さんが立候補と報じられました。知名度が高いので波乱要因です。

カジノ反対の意向だということです。その他の具体策は田中さんのことですからユニークな政策を打ち上げて来るでしょう。

いくら有能の士でも380万の人口を抱える巨大都市では知名度があることが前提条件です。

カジノ反対派は本来ならば田中さんのような知名度があって耳目を引きつける候補者を擁立し先手を取るべきでした。

立憲民主党は横浜市大教授の山中竹春さんを擁立しました。コロナワクチン効果の統計学研究で注目を集めました。

その世界では有能な研究者であることは理解しますが門外漢の私は恥ずかしながら存じ上げませんでした。

選挙で一票を入れる有権者の多くはさほど候補者の情報を得ている訳ではありませんので一般的知名度が必要です。

私が田中さんの出馬を歓迎するのは小此木八郎前大臣に匹敵する一般的知名度で対抗が可能だからです。

小此木さんは突如カジノ反対に舵を切ったにわか反対派です。田中さんが登場して初めて違いが鮮明になります。

カジノ反対を表明している候補者の中でにわか反対かそうでないかを明確にすることは大切です。

そのためには田中さんのような知名度の高い候補者が出ないとダメです。注目度が足らないとお茶を濁されます。

カジノ反対とにわか反対、それぞれ有力候補者が出そろいました。残るはカジノ推進の本命の方です。

林文子市長の決断を待ってました。林さんが出なければカジノ反対派の中でにわかかどうかだけの茶番です。

横浜市として市を挙げて決断したカジノを含む統合型リゾート施設の誘致政策が雲散霧消してしまいます。

重大な政策転換として全くいただけないやり方です。市民に問うことなく消えてしまうのは好ましくありません。

推進派を代表して林市長が出馬し堂々と市民に問うて欲しいと思ってました。出馬の方向と報じられました。

カジノ反対派はにわかの小此木さんも含めて勢ぞろいしており票は分散する可能性があります。

自民党は小此木さんで一本化できない可能性が出て来てます。にわか反対への嫌悪感からです。

カジノ推進で尻を叩かれ苦しくなったら捨てられるような仕打ちを受けた林さんに対する同情もあります。

林さんが戦える環境は逆に整いました。選挙でカジノの是非に決着をつける本来の姿になりました。