地方議会をテーマにした神奈川大政策過程論講義終了

神奈川大学の政策過程論の講義が6日で終了しました。残るは補講とレポートの提出だけです。

今期は地方議会を対象に取り上げました。湯河原町での土屋由希子町議に対する懲罰がきっかけです。

町税滞納者リストの議会への提供は個人情報保護の観点から問題ではないかと提起しただけで懲罰を受けました。

私からすれば常識的問題提起だと思うのですがそれが懲罰につながってしまう地方議会の在り方に関心を持ちました。

土屋さんのほか小田原、平塚、川崎、東京都、東京・目黒区、東京・江東区の地方議員から事情を聞きました。

7人ゲストをお招きしましたが男性は2人女性が5人でした。女性の方が活発な活動をしている方が多いです。

オンラインの講義は対面講義と異なりどこにいても手軽に講義に参加できるメリットがありユニークな講義ができます。

首長に対して劣位にある地方議会の現状、首長に異議申し立てすることを避け忖度する傾向が強いことがわかりました。

女性の議員に対する差別は根強いこともわかりました。ITの利活用も遅れている現状の報告もありました。

6日の講義では土屋さんにご登場いただきこれまでの講義の総括の観点から質問をさせてもらいました。

土屋さんは懲罰処分の取り消しを求めて現在裁判中です。裁判を通じて町民の関心は高まったと話してました。

土屋さんと同様懲罰を受けて闘っている全国の地方議員とも交流が深まりイベント開催を検討しているとのことでした。

異議申し立てをする議員、特に女性議員の置かれている現状を全国にアピールする絶好の機会だと思いました。

土屋さんは東京都議選で無所属で3選を果たした上田令子さんに学び地域政党を立ち上げています。

湯河原という地域限定の個人政党です。メリットは政治活動の範囲が拡大するということでした。

無所属ですと政治活動に制限が加わります。地域限定の政党であっても制限が緩くなり活動しやすくなります。

個人で地域に根差した戦いを行う上では有効な手段だと思いました。可能性を感じました。

土屋さんは自分の人生をいかによりよく生きるかを原点に置き政治を考えていると語ってました。

自分の人生を充実させるひとつの場として政治の舞台があるということだと思いました。

土屋さんに対し個人の欲望を超えて地域に貢献することは人生を充実させることにつながるのではないかと話しました。

土屋さんには政策過程論の講義に3回登場してもらいました。土屋さんの挑戦、学生に刺激的だったと思います。

どんなレポートが提出されるか楽しみです。学生の中から将来地域政治に挑戦する人材が出てきて欲しいです。