混沌の中の横浜市長選挙
今日から東京都は新型コロナ緊急事態宣言です。神奈川県の横浜市などのまん延防止措置も延長です。
8月22日までとなってます。宣言が切れる最終日に行われるのが横浜市長選挙となります。
コロナ禍でかつ東京オリンピック開催中の選挙となります。選挙のやり方にひと工夫もふた工夫も必要です。
今週中には林文子横浜市長が4選出馬表明するとの報道です。これで主要候補が出そろいます。
最大の争点のカジノを含むIR=統合型リゾート施設の導入をめぐっては推進が林市長ともうひとり。
反対は小此木前大臣、田中康夫元長野県知事、山中竹春元横浜市大教授ら7人が立候補予定です。
百花繚乱状態です。それなりの活動実績を持っている方ばかりなので一発で決着がつくかと思うほどです。
公職選挙法では有効投票総数の四分の一に達する候補者がいない時には再選挙との規定があります。
8月22日の選挙は第一ラウンドで再選挙となれば候補者が絞られるのでしょうから最終決戦というシナリオです。
再選挙は50日以内ですので10月に選挙となると衆議院選挙と同時に行われる可能性すらあります。
想定外の事態が頻発する今日この頃ですから地方選挙においても何が起こるかわかりません。
混乱の源は菅総理の策略の見誤りだと私は思います。林市長を下ろして小此木元大臣で一本化ができませんでした。
勝負に勝つためには看板政策のカジノ推進はかなぐり捨てて市長の座の維持を狙ったのが裏目に出ました。
直前までカジノ推進で旗を振って置いて選挙に負けそうだからと林市長のはしごを外したのは仁義に反します。
菅総理は大きなつけを払うことになりました。自民党市連は自主投票の方向だと報じられました。
林市長が開き直り出馬へと舵を切り自民党内でも看板政策の堅持を主張する意見が根強い結果です。
小此木前大臣は災害と東京オリパラの治安の責任者でした。重要な職責を放り出しての出馬は非難されます。
更に加えて頼みの綱の自民党が一本化できなくなり踏んだり蹴ったり状態で厳しくなりました。
カジノ推進に賛同する有権者は林市長に票が集まります。反対側は誰が集票力があるのか不透明です。
知名度の高い田中元長野県知事は横浜に縁はなく根無し草です。昔の名前的存在であることも弱点です。
山中元横浜市大教授は立民の支持のほかカジノ反対の市民運動や共産党の支援も見込めます。
候補者も好感度が高いとのことですが超巨大都市の候補者として知名度がどうかという難点があります。
カジノ反対で図抜けている候補者はいません。一方現職が相対的に有利だとも断言もできません。