日本政府は中国の自由と人権問題に真正面から向き合うべき

日中友好協会の活動から足を洗って置いて本当に良かったと思います。ぐずぐずしていたら後ろ指をさされました。

習近平政権が2017年に2期目に入り偉大なる中国の復活路線がより鮮明になった頃から違和感を覚えるようになりました。

それまでは中国との政府間の関係がいかに悪化しようとも民間交流を充実させることで溝を埋めるべきとの考えでした。

日中友好協会の活動にも積極的にかかわりを持ちできる範囲内で民間交流の実を上げようと努力しました。

習近平政権がより露骨に香港の一国2制度を解体し支配を強化し始めたことが分岐点となりました。

このような自由や人権を無視していながら内政問題だと居直る政治姿勢を容認することはできません。

全国日中友好協会も神奈川県日中友好協会も地元の西湘日中友好協会からも脱会しました。

中国が習近平体制のような共産党一党支配の独裁体制である限り日中友好を唱えたところで利用されるだけだからです。

ウィグル族に対する民族的弾圧問題については神奈川県日中友好協会の幹部の研究者はあからさまです。

西側の主張はでっち上げで中国側の主張こそが正しいと断言してます。中国は大喜びです。

人民網の日本語版でこの研究者の主張を大々的に取り上げていました。暗たんたる気持ちになりました。

政治的自由が無い国の方の主張は全面的に正しくて自由がある西側の主張はでっち上げとどうして断じられるのでしょうか。

中国側に根強い西側の陰謀論に与しているとしか思えないような論理にあ然とします。真の友好には結びつきません。

なぜこうした論がまかり通るかというと日本政府が中国のウィグル族弾圧に対する態度を鮮明にしないからです。

政府としての判断があれば日本国民のおおかたはその判断を踏まえて中国国内の実情を観ることになります。

あいまいにしたままでは水掛け論を助長するだけです。欧米諸国のように調査に基づき判断を示す時期に来てます。

経済関係への波及を恐れて腰が引けているような態度をとっていると尖閣諸島の領土問題に波及します。

日本の弱腰を見透かされてしまうからです。それと将来中国による悪事がばれた時に後悔します。

ヒトラーのナチスがそうでした。ナチスの崩壊によってユダヤ人の虐殺が明るみに出ました。

残念ながら我が大日本帝国もそうでした。戦争に負けて中国大陸での残忍な行為が表に出ました。

中国の独裁体制も永遠ではありません。自由と人権を重んじる社会が到来した時に弾圧に気付いても遅いのです。

自由と人権を重視する欧米諸国と歩調を合わせ今から中国に向き合う姿勢への転換は不可欠です。

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