横浜市長選挙告示日迫る

横浜市長選挙の告示日はオリンピックの閉会式がある8月8日です。迫ってきました。

新型コロナの感染状況の急拡大もあり騒然とした雰囲気の中での選挙戦となるのは確実です。

有権者の間に政府への怒りが渦巻くと地方選挙とはいえ有権者がどのような投票行動をとるか見通せません。

今回の市長選挙を選挙らしくしたのは林文子市長の立候補でした。争点が明確化されました。

林市長が推進を打ち出し出馬したことで推進派と反対派に分かれて有権者はどちらかを選ぶことが可能となりました。

これだけの一大政策課題です。判然としないまま政策転換はあり得ません。選挙で決着がつくのは本来の姿です。

激戦は必ずしも投票率アップにつながらないとと言われますが少なくとも前回を上回り40%は超えると思います。

ざっくり120万票ぐらいです。今度の選挙は有効投票総数の4分の一を超えるかどうかが注目されます。

超えなければ再選挙となるからです。30万票を超えることが絶対条件です。しかし図抜けた候補者がいません。

現職の林文子市長は前回60万票近くを得てます。しかし自民党の大勢がカジノ反対に回りました。票は大幅に減ります。

前国会公安委員長の小此木八郎さんは強固な基盤を持ってますが林市長との分裂選挙という弱みがあります。

分裂の傷口をふさぐため菅総理は小此木支持を鮮明に打ち出しました。カジノの件は棚上げです。

法律まで作ってカジノを推進したのにカジノ反対に舵を切った小此木さんを全面支援はどう考えても矛盾します。

それと支持率急落の菅総理が前面に出ることが果たしてプラスに作用するかどうか。逆効果の側面が強いと見ます。

立民が擁立した前横浜市大教授の山中竹春さんは共産党がつくことが明確になりました。

労組の連合も支援とのことですので呉越同舟ながら組織的バックボーンが出来上がったことになります。

知名度と政治経験の浅さに不安が強いですが30万票程度は見込める状況に近づていると思います。

松沢成文前神奈川県知事は2019年の参議院選挙において横浜市内で23万票を獲得してます。

投票率は50パーセントでした。ここまで今回投票率が上がるかどうかは不透明ですので意外に苦戦しそうです。

投票率が上がり無党派票が増えると元長野県知事の田中康夫さんの知名度の高さが有利に作用するかもしれません。

中学校給食の完全実施を公約の柱としているので子育て世代の有権者の関心を引きつける可能性があります。

横浜市は菅総理のおひざ元で選挙結果は国政に多大な影響を及ぼします。予断を許さない状況の中で告示日を迎えます。