アフターコロナ時代と公共事業

横浜IRは横浜のイメージの悪化に対する市民の反発から事業着手が困難な状況となってます。

小田急線新松田駅再開発事業は町議会の反発により事業関連予算が削除されこちらも事業着手が困難となってます。

こうした事態に陥った背景には新型コロナがあります。コロナは大型事業にも甚大な影響を及ぼしてます。

コロナが無ければ横浜IRは林市長の任期中に事業者の選定が終わり既にゴーサインが出たはずです。

新松田駅再開発事業はコロナの財政への影響が心配される中で150億の官民共同事業への反発が議会から吹き出ました。

新型コロナは日本の医療だけでなく行政全般にわたり抜本的な見直しを迫っています。

そのひとつが大型事業です。コロナ禍が収束した後の社会経済情勢に事業が適合しているか再点検が必要です。

横浜IRもアフターコロナ時代においても成り立つビジネスモデルかどうか点検が急務でした。

新松田駅前再開発もアフターコロナ時代の経済財政見通しをにらみ財政計画の再検討は不可避でした。

こうした中で開成町は小田急線開成駅周辺の駅前通り線の区画整理事業を決定しました。

総事業費40億円で今年度から12年間の予定で事業が推進されることが決まりました。

急行停車駅となった小田急線開成駅から開発事業が進む町南部地域へと直結する街路を造るものです。

南部開発の生命線となる街路で町の公共事業です。国庫補助金と借金でほぼ賄うことになるはずです。

開成町だけは新型コロナの影響を度外視して良いはずはなく影響を検討すべきなのは当然です。

長期的財政運営に影響を及ぼすかどうか再チェックは不可欠です。財政面だけではありません。

アフターコロナ時代の主な潮流となるデジタルやグリーンに沿った事業内容かどうかも詳細に検討を行うべきです。

街路の完成イメージ図が気に入りません。ひと昔前の時代遅れの街路に見えて仕方ありません。

街路なのに緑があまりに乏しいです。建物の壁面の緑化や緑に囲まれたカフェぐらい考えて欲しいです。

デジタル時代を象徴するようにおしゃれなデジタルサイネージのひとつぐらいあってもよそそうです。

街区の電柱はどうするのでしょうか。街区のエネルギーはどう賄うかにも関心があります。

結論を言えばどのような考え方で街路をデザインするのかビジョンが見えないところが不満です。

民間企業とコラボできそうなところは積極的に民間活力を取り入れて時代の先を走って欲しいです。

この事業は開成町の南部開発の最終事業です。アフターコロナ時代の開発事業のモデルとなれるかが問われてます。