コロナ感染大爆発の中の横浜市長選挙
新型コロナのデルタ株は猛威を振るい首都圏の1都3県は軒並み感染者数が激増しています。
神奈川県は2千人を超える日が出ました。こうした状況下で横浜市長選挙が昨日告示されました。
勝敗を左右するのは無党派層です。コロナの感染爆発に対する政府への不満もあり増えていると推測されます。
前回の市長選挙は林文子市長に対しカジノ反対の候補者が2人出て林市長の60万に対し2人は25万ずつでした。
投票率は37%、今回は混戦模様で注目を集めてますので若干上がって40%と仮に置きます。
投票総数は120万票です。林市長が前回獲得した得票数は自公の組織で支えられた票数です。
今回は60万余りを林市長と小此木八郎前国家公委員長で奪い合いとなるのが確実です。
真っ二つだと30万余りです。林市長に現職の強みが出るのか小此木さんに組織の強みが出るかです。
2人に共通しているのは今回は無党派層の追い風は受けないということです。林市長はカジノ推進だからです。
小此木さんは菅総理とのタッグマッチで選挙に臨む姿勢を前面に打ち出しました。菅政権への逆風をもろに受けます。
立憲が擁立した山中竹春横浜市大教授は前回の市長選挙で出馬した横浜市議と同じ構図ですので25万は固いです。
今回は共産党とカジノ反対の市民団体も強力に運動を展開しているので更なる上乗せが期待されます。
前神奈川県知事で参議院議員を辞して出馬する松沢成文さんは前回の参議院選挙での実績があります。
投票率が50%で横浜市内の得票が23万票弱です。投票率40%ですと20万が固定票です。
主要な4候補に挑むのは元長野県知事の田中康夫さんです。しかし完全無党派ですので票が読めません。
林市長と小此木さんで60万票、山中さんが25万、松沢さんが20万とすると残りは15万です。
これで終りません。投票率が高まると選挙結果に大きな影響を与えそうなのが今回です。
仮に50%まで上がると30万票が浮動票です。林市長と小此木さんには乗りにくいのは先に述べた通りです。
山中さんは相当上積みの可能性があります。但し知名度が他の有力候補に比べ低いのが難点です。
受け皿となれるか微妙です。ここにきて大学でのパワハラ疑惑が写真週刊誌で報道されました。気になります。
松沢さんは前回の参院選で投票率50%の選挙を経験済みですので極端な上積みは難しいです。
田中さんは横浜の無党派層を喚起できるか確固たる見通しはありません。5人とも決め手に欠きます。
事前の予測がつきません。横浜の有権者の動きは投開票日当日の22日まで分からないと思います。