祭典の後に感染大爆発が残った

オリンピックが閉会します。祭典は終わり厳しい現実のみが眼前にさらされることになります。

今度もまた新型コロナは二兎を追うことを許しませんでした。変異株の猛威はとどまるところを知りません。

一日の感染者が東京で5千人を超えたと聞くとただ事ではないと誰しも背筋がひやりとすると思います。

オリンピックとコロナの抑制は両立できるとの判断を新型コロナの変異株は木っ端みじんにしました。

ワクチン接種が進まない限り人流を徹底的に抑制するなどの基本対策しかコロナ抑制の手段はありません。

対策が万全でないのに開催に踏み切ったのですから感染爆発は専門家でなくても想定の範囲内です。

た変異株の感染力の強さは想定をはるかに超えていました。水ぼうそうウィルス並みの感染力と言われます。

私が発症後50日たっても苦しんでいる帯状疱疹の原因が水ぼうそうウィルスですので厄介さはわかる気がします。

政府は慌てふためき中等症の患者の入院基準を突如見直し原則自宅療養と発表しました。

反発を受けると重症化リスクがあれば入院可能と変更しました。朝令暮改がまたもや出ました。

金融機関や取次店を通じて酒類の提供を止めない飲食店への締め付けを狙った時と同じパターンです。

苦しくなるとなりふり構わず強権をちらつかせ反発を受けるとひょう変する菅政権の体質が一段と明確になりました。

しかし菅総理は責任は絶対に認めません。感染大爆発の政治責任を記者に問われワクチン接種が進んでいると返しました。

ワクチン接種がある程度進みつつあっても感染大爆発が今目の前で起きている結果が問題なのに直接答えません。

頑張っているところをアピールして自らの責任をかわそうとする態度は誠実さに欠けていて共感できません。

こうした姿勢ではいくら菅総理が国民への協力を求めたところで糠に釘を打つようなものです。

菅総理が訳の分からない言い訳をするのではなく常に全責任を背負う姿勢を誠心誠意示していれば反応は違います。

火事がひどくてぼうぼうと炎が巻き上がっているのに水は出してますといっても説明になりません。

炎を一気に消せなくても消す段取りを示すのが責任ある姿勢です。一生懸命やってます的説明は不要です。

早期に東京パラをどうするかを見極めなくてはなりません。感染拡大があまりにひどいと中止を求める声が強まります。

選手村を新型コロナ対応拠点に転用することがいちばん手っ取り早いコロナ対策だからです。

忍びない決断です。しかし入院が必要でも自宅療養を余儀なくされる患者が激増すれば止む得ないと思います。