人生ノート19~なぜ町長を辞めたのか1~

人生には何度かの節目があるとつくづく思います。私の場合これまでに2回あります。一度目はNHKを退職した時、二度目は開成町長を辞した時です。

一度目は、衆議院選挙への出馬のため、二度目は、神奈川県知事選挙への出馬のためというのが理由となっていますがもっと本質的な訳がありました。

一度目は既に人生ノートで書いてあります。改めてかいつまんでお話しますとNHKの看板を背負って記者を続けることが苦痛になったからです。

NHKの肩書きで偉い人の後を追いかけていわば肩で風切って進むようなことをしていると人間勘違いがひどくなり堕落してしまうという思いでした。

町長は、しんどい時もありますが、それをはるかの超えるやりがいもあります。しかし3期目の終わりぐらいから限界を感じ始めました。

NHKを辞めた時と同じように本気度が少しずつ薄れてきました。実現しますと町民に約束した課題はほぼ全てクリアーされました。

このまま座っていれば楽です。しかし、気合が以前ほど入らなくなりました。居心地のよい権力の座に座ることは人間をなまけものにさせます。

そろそろ後継者に譲った方が町のためになるのではないかと悩み始めていました。2010年2月に4期目に入りました。悩みは深まっていました。

一年経った2011年2月下旬、当時の松沢県知事が東京都知事選挙出馬のため県知事を辞職するという情報がもたらされました。慌ただしくなってきました。