横浜ショック1
国政に激烈な一撃を与える地方選挙を〇〇ショックと呼ぶことがしばしばあります。
今度の横浜市長選挙の結果は文字通り横浜ショックと呼ぶに相応しい結果だと思います。
原動力は新型コロナに翻弄されている横浜の有権者の情念だと思います。不満の爆発だと見ます。
標的になったのは菅総理と一心同体の選挙戦を挑んだ小此木八郎前国家公安委員長です。
新型コロナはコロナ対策においても一定の責任を持つ閣僚ポストをかなぐり捨てて市長選への転出にダメ出ししました。
新型コロナは容赦しません。小此木さんは政界引退を表明しました。菅総理も追い詰められました。
この選挙結果を見て菅総理のままで衆議院の解散総選挙を求める議員は数少ないはずです。
小選挙区制で公認権を党本部に握られていますのであからさまに声を出せないでしょうが内心はそうです。
解散の時期は決まったと見ます。任期満了解散となります。10月20日解散で11月末の選挙だと思います。
一定期間を空けてコロナ対策に全力を挙げ実績を残さないと選挙基盤の弱い自民党議員は落選の憂き目を見ます。
それまでに菅総理は何をするのか、私は自らの出処進退を明確にすることが先決だと思います。
今週26日には自民党総裁選挙の日程が決まります。出馬するかしないかはっきりさせないといけません。
私はこの際新型コロナ対策で国民の信頼を失ってしまった責任を取って辞任を決心すべきだと思います。
菅総理のがとってきた二兎を追う作戦は権力を維持したい思惑が邪魔をして常に後手の対策となりました。
これ以上権力にしがみつかないとなればふっきれます。総裁の任期の9月30日までの間にできる限りの手を打てます。
自民党にとっても菅おろしの政争に党内エネルギーを使っている余裕はないはずです。
菅総理が潔く身を引く姿勢を示すことは総理として名誉ある撤退だと評価されると思います。
自民党は総裁選挙で党の顔を変えて体制を一新していく責務があります。野党に信頼を置ける状況ではないからです。
横浜市長選挙でも小此木さんと林市長の票を合わせれば勝利した山中さんの票を上回ってます。
山中さんが断トツに抜け出したとはいえないのです。自民党への有権者の信頼はまだつなぎぎ止められています。
自民党が本気で危機感を共有できれば思い切った総裁を選べるはずです。生半可だと自民党は失速します。
長いあいだ権力に安住してきた自民党の正念場です。ピンチはチャンスとの気概を期待します。
私は切り札は元幹事長の石破茂さんだと思います。非常時の宰相としてこれまでの失敗を活かして欲しいです。