新型コロナウィルス対応の政治学101~総理の狂気~
昨日、二階幹事長との会談後の菅総理の表情をテレビ画面で見ていると権力への並々ならぬ意思を感じました。
二階幹事長に激励されて俺以外にこの困難な局面を乗り切れるものはいないとの自信を深めたのでしょう。
菅総理は結果責任の政治家ではありません。頑張っているかどうかプロセスで評価します。
自分なら新型コロナに打ち勝てると自己評価し頑張っていれば辞める理由なんてどこにも見つかりません。
権力という魔物が取りつきました。菅総理のこれからは人の意見に耳を貸さずに暴走が始まるように思います。
ここまでくると菅総理はなぜここまで権力の座を去るのが怖いのだろうかと勘繰りたくもなります
横浜市長の座を死守するために政権の看板政策をかなぐり捨て現職大臣の出馬まで持ち込んだ姿は異様です。
横浜市長という座が敵方に渡ってしまうのをなぜこれほどまでに止めようとしたのかです。
菅総理は横浜市政全般に強い影響力を行使しています。その影響力が無くなることで何が不都合なのかです。
横浜市議会銀時代から築き上げてきた横浜市に関わるありとあらゆる利権が揺らぐのを恐れているのでしょうか。
横浜市の副市長がカジノを含むIR=統合型リゾート施設導入に絡んで業者から接待を受けていたと週刊誌が報じました。
この副市長はIRの事務方の最高責任者で菅総理と近いとされる人物だけに目が離せないスキャンダルです。
報道によれば副市長は業者に対しIR関連の資料を渡していたとされます。事実ならば刑事事件の疑いがあります。
恐らく市民グループあたりが刑事告発し検察庁が総裁に入る可能性か高いと思います。
利権を失うことだけでなく司直の手が入ることをも阻止しようとしているのか、疑心暗義になって来ます。
新型コロナは菅総理に極めて危険な猪突猛進のスイッチを押させました。止める者は見当たりません。
義兄弟分の小此木八郎前国家公安委員長は選挙の敗北の責任を取り直ちに政界引退を表明しました。
菅総理の対応とは好対照です。横浜政界の名門の家で育った育ちのなせる業のように思います。
這い上がって権力を自ら奪い取ってませんので権力に連綿としないのです。良くも悪くも淡白です。
方や菅総理は秋田から小此木さんの父親の秘書となり手練手管を駆使して上り詰めた権力の鬼です。
そう簡単に手放してたまるかということでしょうがそのとばっちりをまず受けるのは自民党です。
総裁選挙は数的に菅総理が有利で次の衆議院選挙は菅総理で戦い敗北の危機を迎えるからです。
自民党の揺らぎは日本の揺らぎとなり最終的には国民がばばを引きます。菅総理とともに沈没はかないません。