人生ノート23~神奈川県知事選挙2~

3・11直後の神奈川県知事選挙、3・11をどう捉え政策に反映させるかについて後手に回ってしまったことは否めません。

黒岩陣営が200万戸太陽光パネル無償配布を高々と打ち上げたのに対し無策でした。脱原発に傾いていた有権者の意識を捉えていませんでした。

脱原発を全面的に打ち出して神奈川が脱原発の最先端を走ると言い切れば流れは変わったかもしれません。情勢の見極めができませんでした。

黒岩知事は後に選挙時の公約を見直しましたが選挙の時点で脱原発のエネルギー政策を打ち出したのは正解でした。

私のような実務を経験した者はすぐに財源は大丈夫か、住宅の屋根の形状だってバラバラなのに実現可能性はあるのかと考えてしまいます。

「全戸配布だと数兆円かかる。パネルの設置は、公共施設を対象にして個別の住宅よりモデル的な事業を優先すべきだ。」ではインパクトありません。

選挙の時は細かい個別の中身より全体の方向性です。脱原発に徹することができなかったのは私の自体の認識が甘かったからです。

選挙のあと黒岩陣営に太陽光パネル無償配布の仕掛けを提案した関係者に話を伺いましたがチームで提案していたことを知りました。

こういった点は私の陣営は手が回りませんでした。政策立案チームなんてものは程遠く私個人として政策をまとめていたのが実態です。

黒岩陣営とは知名度と組織力で圧倒的な差がありました。政策で勝たなくてはならないのに政策の鮮烈差でも負けてしまっては勝ち目がありませんでした。