松田町本山博幸町長にひとこと

お隣松田町の町長選挙が明日告示され5日が投開票日です。現職と新人の一騎打ちとのことです。

3期目の現職は強いです。しかし絶対はあり得ません。松田町民の判断を待ちます。

本山博幸町長が地域のタウン紙に意見広告を掲載していました。目に留まるフレーズがありました。

「まちづくりに魔法なし」という言葉です。小見出しになってました。こだわりのひとことなのでしょう。

私は「まちづくりに手品はない」と言い続けてきました。「手品」を「魔法」に言い換えたんじゃないのと疑ったのです。

全体のタイトルは「チルドレンファースト」の町でした。明らかに小池都知事のフレーズの変形です。

小池都知事の表現をパクったのならばもうひとつも若干表現を変えただけじゃないのと思ったのです。

本山町長は口も達者です。私のことを「裏切り者」と断罪したこともあります。2年前の開成町長選挙の前でした。

私がかつての盟友であった現開成町長とたもとを分かったことを町長の後援会の決起集会で言い放ちました。

選挙の借りは選挙で返さなければなりません。「パクリ屋さん」と言わせてもらいます。

「パクリ屋」と本物の違うのは「パクリ屋」の方は都合の良いところだけをつまみ食いするところです。

本山町長は「まちづくりに魔法はない」から新松田駅前開発を推進していくのだと語ってます。

実質の町負担は15億円程度で12年かけての事業なのだと強調してます。低い負担で長期の計画的事業だと言いたいのでしょう。

この発想は一考を要します。アフターコロナの時代を見通した時の不確定要素が抜け落ちてます。

コロナ前に計画した大型事業はいったん立ち止まるべきだと思います。時代は大きく変わる可能性があるからです。

駅に隣接する4棟店舗兼マンションを建てて950人ほどの人口増を目論む発想がコロナ後に通用するか再検証が必須です。

決まった話だから推進という姿勢は魔法を使おうとしているのと同じです。踏み止まる勇気が必要です。

こうした慎重姿勢は本山町長が決して建設業界のために事業を進めているのではないという証になります。

本山町長が胸を張っている小学校建設でも県内大手建設会社との近しい関係がうわさされました。

大型事業に執着すれば今度はどことの関係だとあらぬ憶測を生むことでしょう。得にはなりません。

開成駅周辺のまちづくりは構想立案から60年の歳月をかけてようやく最終段階へこぎつけようとしてます。

12年程度は計画の入り口です。計画を再検証したうえで仕切り直ししたところで支障はないどころか望ましいです。