コロナとアフガンで直ちに臨時国会召集を
菅総理大臣は26日夜の記者会見で明かりがはっきり見え始めたと言い切りました。新型コロナについてです。
最新ニュースですと新型コロナで自宅で療養している人は11万人と過去最高となっているとされてます。
この中には本来ならば病院で治療を受けた方が良い中等症患者も相当数含まれています。
東京消防庁がメッセージを発信してます。ほぼ全救急隊が出動、救急要請にこたえられない状況ですとなってます。
8月10日の昼過ぎの状況でした。菅総理はこんな状態でいったいどこに明かりを見たのでしょうか。
国民民主党の玉木代表は不適切な発言で国民に誤ったメッセージを送っていると批判しました。
菅総理は国会で論戦の場から逃げずに明かりの正体を具体的に国民が理解できるよう説明すべきです。
アフガニスタン情勢が緊迫してます。ついに怖れていたテロ攻撃が首都カブールの空港周辺で起きました。
死者は百数十人で多数のけが人が出たと報じられてます。犯人はイスラム原理主義の過激派組織です。
アメリカとタリバンの双方に打撃を与えようとして自爆テロを図ったと専門家は分析してます。
アフガンからの撤退作戦に関してはアメリカにはしごを外された印象を強く持ちます。
就任当初から懸念されていたバイデン政権のひ弱さが出たと思います。力強さに欠け同盟国がとっちりを受けました。
それでも各国は困難な状況の中でアフガンからの自国関係者の撤退を着実に進めています。
ロシアは、タリバンの支援を得て500人以上を国外に退避させたと報じられました。
韓国も390人がすでに韓国に到着しています。アメリカ軍との密接な協力関係の中で作戦が遂行されたとのことです。
イギリスは退避作戦は間もなく最終段階で空港にいた最後の1000人の退避手続きに入っていると報じられてます。
わが日本の状況と比較して雲泥の差です。こちらでも後手を踏み続けているとしか思えません。
日本政府は国会で現状をきちんと報告する責務があります。与野党問わずなぜ要求しないのでしょうか。
撤退作戦は何一つ進まず万が一の事態になったならば政府の責任は重大です。特に外務省です。
日米同盟が基軸と口癖のように行っているのであればアメリカの協力を仰ぎ自国民の安全を図るのは当然です。
国外に退避できないとすれば退避するまでの間どのように退避を希望する人の安全を守るか緊急事態です。
新型コロナにしてもアフガン情勢に対する対応にしても菅政権の手際の悪さは極致に来ています。
国会が本来の機能を果たす時です。まずは臨時国会を召集し新型コロナとアフガン情勢について集中審議が不可欠です。