安倍前総理大臣に喝!

政局は自民党総裁選挙に向けて一斉に走り出しました。自民党は心してかからないと更なる危機に直面します。

自民党に代わる政党はないとの思い込みで党内の権力闘争ばかりに目を奪われると総選挙でしっぺ返しを食らいます。

お祭り騒ぎで総裁選挙をやっている余裕はなく選挙後の党内結束にまで視野に入れた戦略が不可欠だと思います。

立憲民主党は信頼感に欠けます。政権を委ねる訳にはいかないからです。自民党が踏ん張らないとダメです。

菅総理の退陣に向けての過程が宜しくないです。最後の悪あがきみたいな印象を与えてしまい党内に遠心力が働きました。

舞台回しをする人がいなくなり一気に総理総裁の座を目指しうごめきが始まった感があります。

自民党に余裕がある時ならば百花繚乱もアピールになるでしょうがそんな状況ではありません。

こうした中で安倍前総理が高市早苗さんを推す動きだと報じられた。面食らった感じがしました。

安倍前総理としてはイデオロギーが近い高市さんを総裁選挙に一枚かませて主張させようということなのでしょう。

安倍前総理のような立場にある方がやることではありません。どうしてもやりたいのならば影武者にやらせるべきです。

安倍前総理の果たす役割はタカ派イデオロギーを主張することではなく混とんとした自民党をまとめることです。

安倍前総理が実質的オーナーと言える細川派は100人近い所属議員を擁し派閥の中での影響力はいちばんです。

派閥としての総理総裁候補はいません。安倍前総理が支持する人がすなわち総理総裁にできる環境にあるのです。

それなのに推薦人集めに協力して立候補させるなどという火遊びをしては断じてなりません。

安倍前総理はみこしに乗る表舞台の政治家でした。しかし今や立場が変わり裏で踊るのが役回りです。

安倍前総理はかつて闇将軍と言われた田中角栄さんの近い立場にいることをわきまえなければなりません。

党内の混乱を収めるためには軽挙妄動を慎み意中の人物をトップに据えてまとめることが責務です。

いわば現代版の闇将軍です。そうした働きをする人がいないと自民党は混乱の極致になります。

総理を選んだあとには党役員と閣僚の人事が待っているのです。人気があるからと言って人事ができるとは限りません。

裏舞台を回す人材が不可欠なのです。安倍前総理以外にそうした立場に立てないことは明らかです。

高市さんのことは早めに影武者に任せてご本人は自民党全体のことに目を配るべきです。

そうしないと総裁選挙の後に混乱が生じ権力の空白が生まれます。コロナにアフガン、日本の危機に直結してしまいます。

 

 

記事

前の記事

菅総理の一年