石破茂待望論

今週17日に告示される自民党総裁選挙、岸田文雄さん、高市早苗さん、河野太郎さんの3人が出馬表明しました。

私が真打と思う石破茂さんが出馬すべきか否か逡巡してます。早々に決断して勝負に出て欲しいと切望します。

今回の総裁選挙の真の争点は安倍前総理が日本のキングメーカーとしての地位を確立するかどうかです。

現在出馬表明している三人のうちお抱え候補の高市さんは安倍さんの七光り候補と言って良いです。

安倍さんの痛いところは絶対に触れません。安倍政治は継承されタカ派的要素が強化されます。

岸田さんと河野さんは高市さんほどではないですが安倍さんの存在を意識して発言が慎重です。

岸田さんは森友学園の公文書改ざん問題に関連して当初の発言を修正して再調査を否定しました。

河野さんは再調査を明確に否定しました。安倍さんを敵に回しては総裁選挙が勝てないと思ったのでしょう。

3人で争って誰が総理になろうとも安倍さんの過去をほじくり出すことはせず地位は安泰です。

安倍さんの目論見は高市さんで一定の票を確保して存在感を示し決選投票になれば岸田さんを支持すると見ます。

河野さんに対しては厳しい見方をしているとされます。私も肌合いが合うとは思えません。

予定調和のような局面を打ち破り本格的論戦に持ち込むためには石破さんの出馬が不可欠です。

石破さんの出馬によって安倍さんに気兼ねすることなく堂々たる論戦が交わされることになるからです。

モリカケ桜や1億5千万の河合夫妻への選挙資金投入問題、日本学術会議の任命拒否も俎上に上がるでしょう。

安倍政治の負の部分に光を当てて今後に自民党の在り方を論議することが初めて可能となります。

石破さんは外交安全保障にも精通しておりアフガンからのアメリカ軍の撤退で変化する国際情勢の論議も活発になります。

覇権主義的傾向を強める中国とどのように向き合うかも空理空論ではなく現実を踏まえた質の高いものとなるでしょう。

コロナ対策にしても地方分権改革にしても石破さんは一家言を持ってますので上辺の議論では対抗できません。

石破さんの登場で4人がそれぞれの立場から日本の将来を語る条件が整います。総裁選挙らしくなります。

高市さんの極端なタカ派ぶりがより際立ち、河野さんの政策が練れていないことが暴露されるでしょう。

岸田さんと石破さんの本格的論戦となると思います。歯ごたえのある内容になると思います。

徹底して自民党と日本の針路を語り合って選挙後はふたりを中心に大同団結して自民党をになって欲しいです。

石破さんの出馬を切望します。今のままでは人気投票のような総裁選挙となってしまいます。