河野VS岸田・高市・野田連合?
昨日日本記者クラブ主催の4人の総裁選立候補者による討論会が生中継されてました。
最初から最後まで2時間視聴した率直な感想は岸田文雄さん、高市早苗さん、野田聖子さんの3者連合でした。
3人で河野太郎さんに対し包囲網を敷いているのではないかと感じました。河野VS岸田・高市・野田連合です。
河野さんが年金制度改革の基礎年金について税金投入の考えを示していることについて増税との関連で質問が集中しました。
岸田さんが税金投入を言うのであれば消費税の税率の上げ幅を明示しての議論が不可欠だと追及してました。
河野さんがかつて脱原発を唱えたことについても野田さんが変わったのかと問うていました。
核燃料サイクルの見直しについても現行の原子力政策との整合性について質問が続きました。
一方で岸田さんの女性政策関連で野田さんから岸田さんの派閥には優秀な女性国会議員がいるとエールを送ってました。
岸田さんは経済の分配にも重気を置くとしてます。子供政策に重点を置く野田さんとの親和性があると受け止めました。
岸田さんと高市さんはハト派とタカ派で政策スタンスの違いがあるはずですが違いを鮮明にするやり取りはありませんでした。
結論として冒頭に書いたように世論調査で先行している河野さんに対する包囲網を感じました。
河野さんは過去に自民党の政策とは極端に異なる主張を続けてきたためその説明責任が問われてます。
それと菅政権がコロナ対策によって短命政権に終わる中でワクチン担当を務めてきた責任があります。
ワクチン接種は接種が遅れたものの猛然と巻き返しただけでは説明責任を果たしたことにはなりません。
菅政権は国民への丁寧が説明が足らなかったとしていましたがその一翼を担った事実は消せません。
菅総理は河野支持を表明しました。河野さんとして菅総理との距離感も明確な説明が必要です。
菅総理は安倍前総理の路線を引き継いだ訳で河野さんが改革を唱えるならばはっきりしないとなりません。
菅総理のブレーンには競争を重視する新自由主義的政策のシンボルの竹中平蔵さんがいます。
河野さんの経済政策の基本スタンスは今一つ明確ではありません。デジタル・グリーンだけでは不足です。
河野さんは怖れることなく持ち前の歯切れの良さを活かして考え方を鮮明にして欲しです。
原発ゼロにしても女系天皇にしても信条を変えたならば変えたと明確にするのが河野流だと思います。
理屈をこねて説明するのはらしくありません。明言することは覚悟を示すことでもあります。
これは危機に直面している時代の日本の総理総裁の必須条件です。浮ついた人気に依存しないで欲しいです。