岸田文雄新総裁の誕生を期待

今日自民党の新総裁が決まります。1回目の投票で過半数を得る候補は出ず決戦投票になると見られてます。

フィーバーを引き起こすかに思えた河野太郎さんも今一つ伸び悩み党員投票で圧倒は無理だと伝えられます。

衆議院選挙を目前にしているので選挙の顔として河野さんに期待する議員も多くいます。

そうした議員は選挙が不安定なことからの支援であるケースもあり強固な支持とは言えません。

選挙に強いベテランは、過去の過激な発言の方が気になり不安定感があることを問題視するでしょう。

河野さんは議員票が伸びないことから決選投票になれば不利だとの観測が当然流れます。

議員には勝ち馬に乗らないと人事で不利な扱いを受けるとの心理も働きますので勢いは鈍ることになります。

高市早苗さんの善戦には驚きました。自民党内には保守派の岩盤支持層があるということを再認識させられました。

キングメーカーを目指す安倍前総理の強固な支援も影響力がありました。想像以上でした。

しかし幅広い支持という面では限界があります。岩盤は岩盤であってウィングを広げることはできません。

野田聖子さんは推薦人20人を何とか確保して念願の総裁選挙に初めて参戦ができました。

子どもを日本の国策の中心に据えるというビジョンは新鮮ですが政策提言の熟度が不足してます。

福祉政策として捉えるのか教育なのかそれともより広げてひとづくりなのかあいまいです。

新総裁になるのは私以外と発言してますので今回は参加したことに意義ありと言うことで本人も納得しているようです。

残るは保守本流宏池会から1993年9月以来の総理総裁誕生を目指す岸田文雄さんと言うことになります。

いち早く立候補表明をしたことが有利に働きました。他候補が出馬表明に手間取る間に地方への働きかけを続けました。

昨年9月の総裁選挙に敗れてから地方党員との対話の時間があったことも功を奏してます。

オンラインで地道に地方党員と対話しながら支援を要請する姿は着実な運動の展開だと思います。

岸田さんの推薦人名簿を見て強力な援軍がいると思いました。梶山弘志経産大臣の名前がありました。

菅総理が師と仰ぐ梶山静六さんの息子さんです。弘志さんは菅総理の推す河野さんではありませんでした。

河野さんの突飛な言動に警戒感があり保守本流で安定感がある岸田さんを選んだのだと思います。

賛同します。衰退国家の日本は暴れん坊に国家を委ねるリスクを冒す余裕はありません。

安定感のある岸田さんでしばらくの間しのぎ国力回復のための間をとることの方がベターだと思います。