人生ノート34~衆議院選挙5~
私の政治の指南役は野中広務さん。元内閣官房長官、元自民党幹事長。町長から立ち上がった方です。弱い立場の方への眼差しを忘れない政治家です。
野中さんと親交のある亀井静香さんも風貌とか言動とは違って野中さんと同じ弱者への姿勢を感じます。ところが同じ剛腕でも小沢一郎さんは違います。
権力を奪うためには手段を選ばずという冷徹さが貫かれています。いわゆる情が感じられません。ここが嫌われてしまう根っこのように思います。
その小沢さんが滋賀県知事の嘉田由紀子さんを迫力で口説き落として新しい政党、日本未来の党を立ち上げました。昨年11月末、衆議院選挙直前のことです。
出来たばかりの亀井新党なども合流することになりました。国会議員69人の勢力となりました。形の上では、民主、自民に次ぐ第三党となりました。
私はこの流れに乗りました。政策は亀井新党と基本的に変わりません。神奈川県からは社民党から離党した阿部知子さんが副代表に就きました。
阿部さんとは交流があり連携が取りやすいことも合流に踏み切った理由です。問題はただ一点小沢一郎さんでしたが、ここまで来て再び無所属はないと判断しました。
しかし、小沢さんに対するアレルギーは強かったです。私の支援者からも疑問の声が多く出ました。特に女性からです。女性の反発は根強かったです。
日本未来の党は、にわか作りで寄せ集めの政党の弱点が出て党内の足並みが乱れました。脱原発派を中心にあった期待感が失望に転じるのは早かったです。
私は逆風の中、日本未来の党で戦いました。それでも無所属とは違いました。政党の看板があることの安心感があります。票にはつながりませんでした。